家島諸島の春マダイシーズンがようやく開幕。瀬戸内ならではのサビキ仕掛けで挑んだ釣行では、潮と時合いに恵まれ、良型マダイに泣き尺メバルまで登場しました。水温の上昇とともに、これから本格化する春マダイシーズンのスタートを感じる1日となりました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
寒の戻りで厳しいスタート
潮の状態が良く、風も比較的穏やかな日。今日は「初釣りで桜色のマダイを釣るぞ」という気持ちで出かけましたが、まるで真冬に戻ったかのような寒の戻りでした。仕舞ったはずのダウンジャケットや防寒タイツを引っ張り出して対応しましたが、寒がりの私にはそれでも厳しい朝でした。
しかも、釣り場では北風が吹き付け、釣り始める前から気持ちが萎えてしまいそうに……。
7時に釣りを開始。北風を受けながら、船の位置を適宜微調整しつつ、水深35~38mの魚礁帯を狙っていきます。ゆったりとした上げ潮が流れるポイントで、仕掛けをゆっくり巻きながら動かして、マダイのタナを探っていきます。
魚群探知機に反応あり(提供:TSURINEWSライター・丸山明)マダイとの初対面ならず
すると、タイラバでもよくあるような「グングングンッ」というマダイ特有のアタリが出て、サオが胴から大きく曲がって踊ります。思わず「初物か!」と身構えましたが、残念ながらポンッとハリが外れてしまいました。
こういうこと、あるんですよね。最初のアタリは逃してはいけない――と分かっていながら、やってしまいました。運も逃げてしまったようで、その後はなかなか次のアタリが訪れず、ひたすら寒さとの戦いに……。
途中、仕掛けをチョクリ仕掛けに変更しましたが効果なく、結局2号ハリスの仕掛けに戻すことに。仕掛けは長いほど効果があるとも言われますが、狭いボートでは8~10mが限度です。
活性が高ければ短くても食ってくるのですが、活性が低いときは長い仕掛けが優位。結局、間を取って8~10mという落としどころが現実的です。
時合い到来でマダイゲット
9時過ぎ、ようやく2度目の時合いがやってきました。マダイ38cmからスタートし、その後さらに数匹追加。
38cmのマダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)さらに、泣き尺(29cm)の太ったメバルまで喰ってきてくれました。
良型のメバルも手中(提供:TSURINEWSライター・丸山明)やはり細いハリスにはリスクもつきもので、2回ほど歯に当たってチモトが切られてしまいました。また、ハリ外れも2回。結局、釣ったマダイよりもバラした数の方が多いというヘタッピぶりです。
久しぶりのマダイ釣り。うまくいかないのは仕方ないですね。2号ハリスがよいのか、安心の3号か、それとも中間の2.5号か……。次回の課題です。
ただ、アタリが出てからの巻き上げをいかにスムーズに行うか――この点が、うまい人とそうでない人の差かもしれません。修行あるのみです。
この時合いで、マダイは38~32cmを3匹、さらに泣き尺のメバルも1匹。苦手なマダイ釣りながら、なんとか釣果を得ることができました。40cmオーバーには届きませんでしたが、尺サイズでクリアといったところ。40~50cmは、次回の楽しみに取っておきます。
最終釣果(提供:TSURINEWSライター・丸山明)
釣ったマダイは晩ごはんに
晩ごはんは、初物ということもあり、まずはお寿司でスタート。煮つけまでたっぷり楽しみました。マダイもメバルも丸々と太っていて、年末から魚を食べていなかった我が家は、久々にわいわいと楽しい食卓になりました。
釣った魚はにぎり寿しに(提供:TSURINEWSライター・丸山明)釣った魚にはいずれも、まだ細く小さな卵が確認できましたが、これは本格的な乗っ込み期の卵とは程遠い状態です。つまり、水温の低下によって乗っ込みが遅れていることの裏付けでもあり、今後しばらくは春のマダイ釣りが楽しめそうです。
日に日に上昇する気温に誘われて水温も上がり、活性の低かった魚たちもエサを食べて成長していく季節がやってきました。これから狙いものが増えて、ますます楽しいシーズンが始まります。
<丸山明/TSURINEWSライター>


