真冬&真夏の超低活性時に【貴重なワンバイトをモノにするために必要なポイント3選】

真冬&真夏の超低活性時に【貴重なワンバイトをモノにするために必要なポイント3選】

ライトゲームは比較的釣果が安定した釣りではあるが、厳しい状況も少なくない。タフ・コンディションでやっと一発だけ来たバイトをものにするためには、前もって心得が必要だ。鬼の低活性時のワンバイトをモノにするためには、次のような3つの点に気を付け、慎重に慎重にやり取りしていきたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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鬼の低活性に負けるな

低活性時はどんな時期、どんな潮回りでもある。大体の場合ライトゲームがやりやすいのは秋冬の水温18度くらいの海で、中潮なら言うことない。好条件を多少外したところで、そこまで変わらなかったりする。一方で、「なぜ?」と愕然とするほど一切アタらない日もある。それもまた確かである。

鬼の低活性になるのは、季節でいえば真夏と真冬。海水温が25℃を超えるか、12℃を下回るかすると魚はまったく食ってこなくなる。そうした気候条件以外でも、何かしら魚の機嫌が悪いらしく、アタリが来ない日もある。そんなときにピピッとだけ触ったアタリを確実に吸収し、釣りきるためには、鬼の低活性に合わせた設定をしておかなければならない。

具体的には、次に挙げる3つのポイントだ。

その1「新品のハリを使う」

低活性時には、必ず新品のハリを使うことにしよう。アジングアングラーなどは常から繊細で、一度使ったジグヘッドはアジングには二度とは使用しない人もいる。それほど、ハリ先の鮮度は大事。ちょっと触ってきただけの魚が掛かるか掛からないかは、ハリ先の尖り方にすべてかかっているといっても過言ではないだろう。

真冬&真夏の超低活性時に【貴重なワンバイトをモノにするために必要なポイント3選】新品のハリでいけ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ライトゲームのハリにも細軸や太軸があるが、刺さりがよいのは圧倒的に細軸のものである。ハリが細ければ細いほど刺さりやすい。なるべく細い繊細なつくりのものを使おう。またライトゲームのハリ先はフックシャープナーで研いでもそこまで変わらないので、常に新品のハリを用意しておきたい。

その2「スナップを外す」

ライトゲーム界でまことしやかに囁かれる「スナップは釣果に影響する説」。私は基本的に影響しないものだと思っているが、鬼の低活性時は別で、絶対にスナップはないほうがいいと思う。スナップの微妙なシルエットや波動も魚が嫌ってしまう可能性はある。豆々アジ相手のアジングでは、スナップを外した途端にポンポンと食うようになったりすることも、私自身経験している。

真冬&真夏の超低活性時に【貴重なワンバイトをモノにするために必要なポイント3選】スナップ、とっちゃえ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

魚がワームの尾を細々と吸い込むようなアタリを出すときには、スナップはとってしまったほうがいいだろう。バイト時の抵抗になることもあるのかもしれない。

その3「追いアワセ」

ワンバイト、やっときた!よっしゃ!と大アワせしてはいけない。低活性時はもちろんだが、普段からライトゲームではアワセというものがいらない。メバルもアジも向こうアワセや巻きアワセで十分である。低活性時に大アワセをやると100%魚が外れる。大体口の浅いところにかかっているので、ハリ先が吹き飛んでしまうのだ。

アワセが必要というなら、「追いアワセ」だろう。魚が掛かった、ちゃんと引き抵抗もある。それならば念を入れて、ちょいと竿をあおるのが「追いアワセ」だ。これでフッキングが確信的になる。巻きアワセでもいいが、ちょっと掛かり方が怪しいと思ったら、追いアワセを入れてやると外れにくくなる。

真冬&真夏の超低活性時に【貴重なワンバイトをモノにするために必要なポイント3選】追いアワセで十分(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

その他リーダーを細くするなど、そのような手も有効かもしれない。何もかも軽く、細くするほど、繊細なライトゲームではアタリが増えてくる。ヘッドウェイトを見直すのもよい。しかし、これ以上ないほど切り詰めた設定でなお、魚が来ないならば、上記の3点を実践してみよう。泣きの一匹になる可能性もある。かけた魚は全力で最後までとりきるのだ。そのためにはどんな手も厭ってはならない。

<井上海生/TSURINEWSライター>