
テンヤでも的中
後半は潮が止まり、反応がさらに下がってジグではほとんどアタリが出なくなる。そこでテンヤ釣りを試すとまたまた的中。

水深73mの底から3mで、この釣り定番の誘いとなっているノンストップバイブレーションを試すと、1分ほどでテンヤをフワッと食上げるアタリ。即アワセを入れるとフッキング。
続いて、電動の微速で巻き上げながら竿先でシェイクし続ける電動微速巻きでも、突然ゴンというシグナルで連発。

ジグの4人はポツポツながら釣り続け、ラストにこの釣り2回目の甘利さんが108cmの極太を取り込む。「難しくても、このアタリと引きはクセになりますね」とにっこり。

三種類の釣り方で楽しんだ
私もテンヤでの最後の1投で良型を釣り上げ大満足で14時に沖上がりを迎えた。かなり活性が高い時には、エサ交換のタイムロスがなく、速い誘いでも勝負ができるジギングが有利。
逆にエサ釣りでは、活性が低い時でも、誘いの幅やタイミング次第でアタリを出しやすい。

そして、その両方を兼ねたテンヤ釣りは、エサが大きいため小型の数釣りには向いていないが、大型を選んで釣ったり、魚の目の前での定点シェイクなどでイライラバイトを誘発できるため、活性が低い時でもアタリが出やすいと感じる。
三種類の釣りでは、同じタチウオでも、誘い方やアタリの出方がまったく違い、どの釣り方も本当に面白いと思う。

船宿によって、釣り方は限定されることが多いが、同宿では人数によって、どの釣り方でも楽しめるので、ぜひまたチャレンジしたいと思う。
<週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>