東京湾のフグ釣りは現在一番難しい時期だが、「この季節のショウサイフグの刺し身は絶品」と東京湾・鶴見潮見橋の新明丸のフグ船を担当している林大地船長が話す。そこで2月8日(土)、同宿を訪れた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 岩下)

新明丸でカットウフグ釣り
5時半過ぎ、宿前ではスタッフが車で来る利用者に対して駐車場を案内している。限りがあるので、満車になるとコインパーキングに停めることになる。同宿は予約乗合制。受付では、乗船名簿の記入および乗船代の支払いをおこない、仕掛けや氷の購入も可能。
釣り座は先着順。潮見橋手前で下流側に船が並ぶ。すでに両舷7人ずつの計14人のフグファンが乗り込んで準備を進めている。

7時30分、林船長の舵取りで河岸払い。大貫沖を目指す。航程は1時間ほど。「釣った魚は早めに氷の効いた海水を入れたクーラーにしまうように」と、ほかの諸注意含めてアナウンスがあった。船の前後にキャビンがあるので釣り場まで快適だ。
エンジンがスローダウンし、潮回りのあとイカリが下ろされた。8時37分に「はい、どうぞ水深は17mです。リールのドラグはしっかりと締めてください」とのアドバイスでスタート。
大貫沖でスタート
当日の天候は晴れで、北西の風が吹く予報。船先には遠く雪を麓までまとった富士山が見える。潮回りは若潮で、午後まであまり動かず昼以降は下げ潮。

エサはアルゼンチン赤エビ。なかにはスーパーで購入してきた人もちらほら。カットウ仕掛けで1本バリ、チラシ3本バリの人が多いが、リーダー部分に食わせバリの人も。オモリは10号。

本命続々登場
ファーストヒットは左舷ミヨシ2番の武田篤さん(板橋区)。同宿へは月イチくらいの頻度で通っており、「フグは林船長に習った」と、チラシバリでショウサイフグをキャッチ。

右舷ミヨシ2番の大塚卓哉さん(大和市)は1本バリでショウサイフグを連チャン。同宿へ毎週のペースで通うその隣の常連・黒坂啓肇さん(神奈川区)にもショウサイフグ。

同舷トモ寄りには、同宿へ4年ほど通っている女性ペアが入る。藤原朋江さん(川崎市)に、この日トラフグが初浮上。その隣の戸田陽子さん(鶴見区)も良型ショウサイフグをキャッチ。いずれも1本バリでゲット。
