冬の投げ釣りといえばアブラメ(アイナメ)で決まり!近郊の波止で手軽に狙うもよし!沖磯へ渡って大型を狙うもよし!楽しみ方は様々だ。今回はシーズン本番を迎えたこのアブラメを攻略する。解説はエキスパートの奥野太郎さん。投げアブラメ釣りの基本をレクチャーしてもらったので、ぜひ参考に挑戦してほしい!
仕掛け投入のポイント
仕掛けを投入するポイントとしては、あまりゴツゴツした海底部をさけて、シモリ際や砂地との境目を中心に狙うといい。
それでも頻繁に根掛かりしたり高切れを起こしたりするようなら、ミチイトをPE5~6号にし、イシダイテンビンと瀬ズレワイヤーを使った仕様にし、ハリスも6~8号で1本バリにするといい。
ただし、太仕掛けにすると、今度は引っ掛かった仕掛けやオモリを回収しようとした時、無理にサオやリールに負荷をかけると破損する恐れがあるので、そんな時は底物釣りで使用するラインブレーカーを持っておくとタックルや手を傷めず便利だ。
何カ所かに分けて仕掛けを投入したら、オモリの感触でだいたいの地形をイメージし、アタリのあったポイントをしっかりインプットして、次も正確にキャスティングできるよう心掛ければ釣果につながるはずだ。
アワセ&やり取り
アブラメは派手にアタリが出ることが多いが、ドラグを緩めすぎるとアワせるタイミングが遅れ、根に潜られることも多いので、ドラグはきつめにセットして、三脚のアームの端に鈴を付けるなどして初期行動が遅れないように対応する。
サオ尻にロープを結んでおけば、なお安心だ。
そしていざアタリが出たら、素早くドラグを締めて大きくアワセを入れ、すかさずリールを巻いて魚を浮かせること。
あとはアブラメ特有の躍るような引きを味わおう。ただし、取り込みまで油断しないように!
アブラメ(アイナメ)は高級魚!
30cmを超えるいわゆる「ポン級」のアブラメは高級魚で、しっかりしめて持ち帰ると、刺し身は脂が乗って甘味がありとてもおいしい。
安全第一を心掛け、寒さに負けず、ぜひ、引き味も食味も最高なアブラメを狙っていただきたい。
<週刊つりニュース関西版 奥野 太郎/TSURINEWS編>