今年もいよいよ渓流釣りが解禁する。今回もホームグラウンドである、岐阜県郡上市の長良川郡上漁協管内のポイント紹介をしたい。
2018年の振り返り
まずは簡単に昨年の状況を振り返りたい。
解禁当初は気温水温ともに低く、状況は厳しかった。しかし毎年初期は厳しいことが多いので、仕方ないと思う。暖かくなるまでは「アマゴの顔が見えれば良し」ぐらいの気持ちで釣行してほしい。それでもボチボチ釣れている支流はあった。
3月中ごろからはようやく釣果が安定しだした。本流でも上流の高鷲地区から釣れだし、4月に入ると大和地区でも本流アマゴが釣れていた。
GW前後になると数釣りは落ち着き、良型がサオを絞った。
今年はどうなるか分からないが、解禁当初に積雪が多ければ釣果はあまり望めないと思う。積雪が少なく渇水でなければ、解禁当初からアマゴに出会えるだろう。
今回は長良川の支流栗巣川の紹介をしたい。
栗巣川ポイント概要
栗巣川は郡上市大和町を流れる長良川支流で、流程は10kmほど。下流部は開けており釣りやすい。上流へ行くほど魚影が濃いが、場所によってサオは使い分けた方が攻略しやすい。
途中古道川が合流する。
下流部から解説したい。長良川合流点から徳永橋まで辺りは釣りやすいが、初期よりも3月中ごろから良くなってくる。たまに本流から差してきた銀ピカなアマゴに出会えることもある。
徳永橋から島橋まで辺りは、道路から川が見え駐車スペースもあり釣り人も多い。
本流で釣れだし人が少なった4月後半ごろに入川すると、意外に良型がそろうこともある。
オススメ詳細ポイント
島橋から古道川合流点までがお勧めポイント。しかしこの辺りから木などの障害物が増えるので、釣りにくくなる。立ち位置や振り込むサオの角度に注意して釣りをしたい。
田畑橋の上流に大エン堤があるが、ここだけは長サオが必要だ。水深もある。
古道川合流点から上流はサオを短いもの(3~4mのズーム式)に替えて釣りをしていきたい。水中イトは上流ほど太く(0.3号前後)、下流ほど細く(0.15~0.2号)するなどして対応している。
エサは初期はキンパクがメインで、イクラでもいいと思う。4月ごろからはヒラタがメインで、増水時はミミズも効果がある。
下流部ではクロカワムシも効果的だ。ただしクロカワを使う場合は小さめをチョイスすること。現地でのカワムシ採取は下流部では可能だが、上流へ行くほど取りにくくなる。
栗巣川は水がきれいで水質もいい。アマゴはきれいで味も美味だ。
また景色も良く、初期は雪化粧、春は「古今伝授の里」辺りで桜咲き、花見釣りが楽しめる。
<週刊つりニュース中部版 APC・松森渉/TSURINEWS編>