アオリイカの数釣りが楽しめる秋は、エギングのハイシーズンで、入門やテクニック向上に適したシーズンだ。今回はオリムピックのロッドを用いて、イカダ釣りでアオリイカや根魚を狙ってみた。さまざまな種類を展開しているオリムピックのロッドの特色に触れながら、実釣の模様をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)
『24ティーロ』シリーズで根魚と回遊魚を狙う
ロッドを持ち替え、小型回遊魚を狙ったマイクロジギング担当と、ワームによるロックフィッシュ担当に分かれ、それぞれのターゲットを狙った。
さっそく、今回のフィールドをアテンドしてくれたTさんにヒット。同氏はジグヘッド+ホッグ系ワームでアコウ(キジハタ)を狙い、見事ビッグワンを引き当てた。
キジハタが浮上
オリムピックのマルチパーパスロッドティーロ24GTIRS-762MHを大きく曲げファイト開始。ボトム付近でのヒットだったが、踏みとどまるバットがボトムへの逃走を許さず、相手はTさんに誘導されるように海面へ。現れたのは40cmアップの見事なキジハタ。
ショアではめったにお目に掛かれないサイズだが、こんなのがあっさり釣れてしまうとはイカダはおそるべし……。
コンパットでカマス連発
一方で、小型回遊魚狙いの奥戸さんは、12gのジグで中層を狙って20~25cmほどのカマスを連発していく。ロッドは同社の、25年に発売を予定している振り出し式コンパクトロッドのコンパットGCMS-776L-TL。
周囲ではボイルも出ており、ペンシルベイトでこれを狙うと、まとわりつくようにツバスがバイトしてきたがヒットには至らず。
鋭い走りでシイラも登場
気を取り直してジグで中層を狙うと待望のヒット。鋭い走りを見せる相手は、足下まで来ても激しく抵抗する。ロッドを海中に突っ込んでうまくいなし、浮かせた相手はシイラ。ネットインも決まり見事キャッチ成功。
このあとも、メンバーはキャストを続けカマスやアコウ(キジハタ)の釣果を追加。終了間際に奥戸さんが締めの一発となる40cmほどのシオをヒットさせたが、姿が見えたところで痛恨のブレイク。
ラインの切断部を見るとささくれており、カマスの数釣りをしている過程で知らぬ間に歯で傷つけられていたようだった。
汎用性が高いロッドで楽しもう!
さて、アオリイカをはじめ、多彩な魚と出会えた今釣行だったが、イカダというフィールドは魚種、魚影とも豊富で、ターゲットとの遭遇機会が多く、スキルを磨くのに最適な場所であることがよく伝わったのではないだろうか。
なお、多様な魚種を相手に理想的なゲームを展開するには、各対象魚に合ったタックルを用いることがベスト。
ちなみに、奥戸さんが使っていたコンパットは、テレスコタイプ(振り出し)と、パックロッドタイプがあり、いずれも収納時は50cmほどにまとめることができて非常にコンパクト。本命以外の魚を狙う際のサブロッドとして携帯するのにピッタリ。
加えて、キャストからルアーの操作、ファイトの様子を間近で見ていたが、曲がりはスマートで、パワーも40cmほどの回遊魚に負けない強さを備えているのがよくわかった。
現場で臨機応変にターゲットを変えて釣るような場合に、非常に高い汎用性で対処できるロッドだと思う。
最後に、対象魚が豊富な秋は、ショアを舞台にエギングとセットで他魚種を狙って釣行する機会も多いと思う。今回紹介したマルチロッド2機種はもちろんショア用に誕生したモデルなので、ライトショアゲームをマルチに楽しむ際にぜひ相棒として使ってほしい。
<五井貴文/週刊つりニュース中部版編集部>