以前、初挑戦で規定数の50尾の入れ食いを堪能し、ずっと気になっていたターゲット、コマセハナダイ。釣友の上杉さんに、「年末は、正月用の赤い魚を狙いに行っていますが一緒にどうですか?」と、誘われ12月22日に釣友5人で、隆正丸を訪れた。
当日の状況
4時、船宿に到着すると、すでにたくさんの釣り人で大賑わい。いつも明るい女将に迎えられ「今年も安定して数が上がっていて、サイズもいいので、きっと楽しめますよ。」の言葉に、朝から気分が高揚。
受付で船宿お勧め、「エサいらずのオキアミバリ」という4本バリ仕掛けと、オキアミエサ1パック、氷を受け取り、ワクワクしながら船に乗り込む。
準備が整った5時、9人の釣り人を乗せて芳野義之船長の操船で出港。
雨予報だったが、曇天微風で絶好の釣り日和。装備の充実した大型船でウネリが高いなかでも快適クルージング。
コマセハナダイの釣り方
約1時間でポイントに到着。
入念な潮回りのあと
「水深は50mです。50mから30mまで反応がでていますからやってみてください。」と開始のアナウンス。
久しぶりだったので初挑戦の徳永さんといっしょに、上杉さんにレクチャーしてもらう。
「マダイは警戒心が強いので、コマセを撒いてからは長いハリスで静かに待ったほうがいいですが、ハナダイは動いているエサに果敢にアタックしてくるので、基本的には、下のタナでコマセを撒いたら、そのままシャクり続けてアタリダナを見つけ、コマセの煙幕のなかで食わせるイメージでやってみてください。
シャクってガツンと上アゴにフッキングすると気持ちいい引きで楽しいですよ。」とのこと。
朝イチから船中ヒット連発!
コマセを8分目ほどに軽く詰め、ドキドキの投入。すると、すぐに右隣の鈴江さんの竿が曲がり、この釣り3回目とは思えない見事な手つきで30cmほどのきれいな本命をゲット。
さらに、上杉さん、トモの常連とヒットが続き、朝イチから船上は笑顔にあふれる。
水深50mからワンピッチでリールをひと巻き、海面に下げた竿先を目線の高さまで「シュッ、シュッ」とシャクってみると、45mでガツガツッとしたアタリ。反射的に竿でアワセを入れ、電動リールのジョグレバーをスイッチオン。
途中で訪れる強烈な3段引きを楽しみながら上がってきたのは、いきなり32cmの良型。
1投目からの本命キャッチにひと安心。このあと、空振りなしの入れ食い状態に突入。先バリだけオキアミを付けて3連続キャッチ。
その後、オキアミを付けない空バリ仕様でも、30cmクラスのイサキ含めて連釣。こちらも美味しいゲストなので、しっかり血抜きをしてキープ。
良型が多く、2号ハリスでもハリス切れによるバラシが多発したので、上杉さんは、大型ハナダイとイナダなど青物狙いで4号のハリスを使用。巧みな誘いでしっかり大型を連発していた。
カンパチも!
8時半ごろ、高橋さんの竿が大きく曲がって45cmほどのカンパチをゲット。
私にも、今までと違う強烈な引き込みが訪れたので、ハリス切れしないようにドラグを緩め、手巻きで対応。ゆっくりていねいなファイトを心掛けて42cmカンパチに、思わずガッツポーズ。
ウネリがあり、ミヨシ側では上下の動きが激しくバラシも多かったが、毎投ほとんどアタリがあり、連続ヒットにワクワクが止まらない。
いつもながら、このエリアの魚影の濃さと活性の高さには驚かされる。
浅場でも入れ食い
10時すぎには潮が速くなり、仕掛けが船下へ流され釣りづらくなった。
船長は「潮が速すぎるので大きく移動します」と、26mの浅場へ。
「魚礁の上で底まで沈めると根掛かりの可能性がありますので、タナは26~17mでやってみてください。」とのアナウンスで再開。
すると、潮下になった左舷の田村さんと徳永さんは右舷からのコマセも効いてまたまた入れ食い状態。
鈴江さんも「昨年の年末に初挑戦したときは、苦戦しましたが、これだけアタリが多くてサイズもいいと楽しいですね」と、良型を連発していた。