12月中旬、サーフのルアーフィッシングへ朝マヅメを過ぎたころ出発。国道150号線を右折し、入るポイントも決めずに静岡県磐田市の鮫島サーフへ向かう。狙いはフラットフィッシュだ。
当日の状況
サーフのルアーフィッシングはこのシーズン3回目。というものの、ヒラメを追いかけ始めて3年間本命に見放されていた。
当日は小潮の干潮からの上げということで、深さのあるポイントに注目しただけで、ベイトが寄っているとか、好調だとかといった情報は聞いていなかった。
まぁそれよりも現場の混み具合の方が心配で足早に向かうと、まだ日が上がっていないというのに4~5人が駐車場に戻ってくる。
マヅメの反応がよほど良くなかったのか、他にいいポイントがあるとかの情報が舞い込んだのか、原因は分からないが、撤退するのはいささか早い時間帯に驚きである。
しかし、そのおかげで均等に立つ釣り人の間隔は広めなため、ある意味選び放題な感じだ。
ポイントを探り見極める!
ところが最初に入ったポイントは潮が効いてなくて、次のポイントはレンジの違いで効きも違う二枚潮のようだ。
そこではしばらく粘ると引き抵抗を感じなくなり、数メートル移動すると再び潮が効く。
そうした状況に期待をあおられ、なかなかその場を離れられないでいると、30分ほどして東側でマゴチが上がり、続けてソゲがヒットした。
東寄りポイントへ移動
反応がいいのは圧倒的に東寄りだ。何とか移動できないものかと様子をうかがうと、気になるポイントの近くで撃っている1人がこちらを見ている。
さらに10分くらいたっただろうか、何か気配を感じて東を向くと、その人はその場を離れてこちらに歩きだしていた。
また、同時にその隣の釣り人が諦め、結局気になるポイントの周辺が大きく空いたのである。
まさに絶好のチャンス。
私はその中でも一番潮の効いたポイントを探し出し、イワシカラーのミノーを撃っていく。
ブレイク際でヒット!
波打ち際ではコノシロのようなベイトがピチャピチャと跳ね始め、何か起きても良さそうな雰囲気。
そして移動後20分、ロングキャストしたミノーが離岸流の中を高速で泳ぎ、もうそろそろ岸際のブレイクにリップが触れるかというタイミングで、ドンッと何かがミノーを食った。
グングンと振られる手応えはマゴチかシーバスか分からなかったが、引き波を受けるとズシリと重くなる。
もしかして? と考え直し、その後は波と呼吸を合わせてずり上げたのは、47cmのヒラメだった。
周囲で釣果があまりないなかで、ポイントを見極めて粘った末の納得の初釣果。
キープのための血抜きをして砂の中に埋めた後も、もちろんさらなる1匹に期待してミノーのフルキャストを続ける。
が、連発するほど今シーズンのサーフは甘くない。