オイカワのテンカラ釣りは、河川の水温が低下する冬季に入ると、非常に難しくなります。理由はオイカワの活性が低くなるからで、水面に毛バリを浮かべても、魚体の上を通過するだけで無反応なんていうことも、しばしば。水温が安定している河床に堆積した葉などの裏に越冬で隠れてしまうと、もうアウト。では、まったく釣れないのかというとそんなことはなく、温排水が流れ込んでいるポイントを狙えば、楽しめます。さあ、釣り場へ向かおう!
基本タックル
オイカワなど淡水小物専用のテンカラタックルは、市場には出回っていないと思われますので、渓流のヤマメ・イワナ釣り用を流用するとよいでしょう。
私は基本的に3.3mのテンカラ専用竿を、ラインについては3.5号から4号のフロロカーボンのレベルラインを使用しています。ラインの長さは4~5mで、この先にナイロンハリスを結びます。
ハリスの選び方
ハリスの長さは風の有無やオイカワの警戒心の度合いに応じて、50cmから1mほど。水面よりも水面下での反応がよい場合は、高比重で沈みが早いフロロカーボンに変更します。
フロロカーボンは直進性が高いので、風対策、あるいはピンポイントでポイントを狙う際に有効です。
毛バリのチョイス
毛バリのサイズはフライフックの18番から20番くらい。自分は黒色のスレッドでボディを作り、黒色の柔らかなヘンハックルを巻いたパターンを常用しています。
フライフィッシングのドライフライではコックハックルを使うのが一般的ですが、オイカワ釣りでは張りがあり、硬いコックよりも水絡みが良いヘンハックルの方を個人的には気に入っています。