吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【乗っ込み釣り場を転戦#3】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【乗っ込み釣り場を転戦#3】

テーマは「乗っ込み釣り場を転戦」。茨城県下妻市にある砂沼をあきらめ、新天地として上がったのが群馬県館林市にある城沼だった。砂沼に負けず劣らずのメジャースポットで吉田はリベンジできたの !?

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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群馬県・城沼でリベンジなるか

茨城県下妻市にある砂沼の乗っ込みで撃沈を食らった吉田康雄は、悩み抜いていた。明日も砂沼でやるか、それとも日をあらためて別の釣り場にするか。

吉田康雄

「常連の話では今日食わないとなると明日はもっと厳しいと言われてしまいました。さらに集金に来られた内山貸舟店のオーナーさんも今年の砂沼は厳しいと話されていました。さて、どうしたものか」

 

だからといって今すぐに別の釣り場と言っても候補がない。砂沼なら明日もハタキはある。

吉田康雄

「決めました!次の朗報を待ちます」

 

吉田が出した答えは、砂沼を捨てどこかで乗っ込み情報が入ったら飛んでいく。しかし時はすでに4月15日すぎ。関東近県でこれ以降も乗っ込みがあるのだろうか。しかも締切前に……。

情報網を張り巡らし砂沼撃沈からちょうど一週間後、群馬県館林市にある城沼で「もしかしたら明日の雨でハタキに入るかも」との連絡が入る。

何とか仕事の都合をつけて4月22日(月)に現地入りする。天候は予報どおりの雨。しかも気温が低く吐く息が白くなるほどだった。

ポイントは城沼東側にある通称・出っ張り。沖にハスが群生し、岸辺には新芽が出たアシが点在する乗っ込み狙いには絶好のシチュエーション。

鳴り響くハタキ音

気合を入れて4時30分に現着すると、盛大とは言えないがハタキ音が鳴り響いていた。

吉田康雄

「やってますね!」

 

穴(釣り座)は数カ所あるが常連推奨の穴は2カ所。吉田は右側の穴に陣取り支度を始める。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【乗っ込み釣り場を転戦#3】城沼東岸」の出っ張りに入った(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

問題はエサ打ち点。沖にあるハスの根に絡んだ魚を狙うなら9尺竿前後だが、手前のアシ横にウキを立たせるなら5~6尺で事足りる。

吉田康雄

「アシ横は突っ走る魚しかいないと思うので、沖打ちをやってみます」

 

こんな時こそ役に立つのが豪竿。周囲のハスの根に潜り込まれたら一巻の終わりなので、吉田は今こそ出番だろうと飛天弓頼刃またたき9尺を継ぎ、両グルテンの底釣りで打ち始める。タチは70cmほどと理想的。

 

尺一寸の美ベラヒット

明るくなったと同時にエサ打ち開始。しかしウキは横に動くばかりで上下の動きはない。まだ食い気がないのか?

朝から降っていた雨が上がったのが9時すぎ。それと同時にハタキは小康状態となり、ウキの動きも静かになってしまった。だが食わせるのなら今がチャンス。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【乗っ込み釣り場を転戦#3】10時過ぎにファーストヒット(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

10時10分、尺1寸前後だが腹が膨れた美ベラをようやくゲットしオデコ脱出に成功。しかしその後は食いアタリがなく、いつしか時刻は正午を過ぎていた。この間、ポイント休めを何度もしてみたが直後の一投でもヒットはなく、ハタキは朝から比べると半分にも満たないほど収束気味となっていた。

13時5分、ようやく2枚目がヒットするも口がひん曲がった尺クラスに吉田の顔もさえない。

もしかしてこのまま終わってしまうのか。

型物はおろか、メスの腹パンが1枚も出ない乗っ込み取材など、申し訳が立たない。さてどうする吉田。このままでは終われないぞ!

次回も「乗っ込み釣り場を転戦」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
城沼
この記事は『週刊へらニュース』2024年5月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。