最高に美味い「ホタルイカの酒蒸し」の作り方 2024年の富山湾は豊漁

最高に美味い「ホタルイカの酒蒸し」の作り方 2024年の富山湾は豊漁

小さいながらもその美味ゆえに愛されるホタルイカ。主要産地のひとつ富山湾では今季、めったにないレベルでの豊漁となっています。

(アイキャッチ画像提供:茸本朗)

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今年は豊漁!富山湾のホタルイカ

やや深い海に生息し、まるでホタルのように光ることで知られるホタルイカ。全国的に生息するのではないかと考えられていますが、主要漁場は富山湾と兵庫県沖の2箇所です。

特に有名な富山湾では、春になるとホタルイカが岸に押し寄せ、定置網で盛んに漁獲されます。なぜ深海性のホタルイカが岸に押し寄せるのかはっきりとした理由はわかっていないのですが、深海から岸に向けて湧き上がる「湧昇流」という海水の流れに乗って浮かんでくるのではないかと考えられています。

最高に美味い「ホタルイカの酒蒸し」の作り方 2024年の富山湾は豊漁ホタルイカ(提供:PhotoAC)

ここ数年は平年並みかやや不漁といった状況が続いていたのですが、今年は非常に多くのイカが接岸しており、近年稀に見るレベルの豊漁となっています。

神秘的な「身投げ」を撮影してきた

筆者も4月上旬、豊漁の噂を聞きつけて富山湾へと足を運びました。湾岸では例年、接岸するホタルイカを網で掬う「ホタルイカ掬い」というレジャーが行われるのですが、ここ数年はなかなか採れない状況が続いており、今年こそはという思いで向かったのです。

現地に到着すると、眼の前に広がる光景に目を奪われました。波打ち際にはホタルイカが折り重なるようにして泳いでおり、海面は埋め尽くされて水中すら見えない有り様。持っていったクーラーボックスはものの15分で満タンになり、それでもなおホタルイカの数は増えていきます。

最高に美味い「ホタルイカの酒蒸し」の作り方 2024年の富山湾は豊漁「身投げ」の光(提供:茸本朗)

接岸したホタルイカは最終的には浜に打ち上げられて死んでしまうのですが、その際に青白く光ります。これは「ホタルイカの身投げ」と呼ばれており、浜辺にまるで天の川のような光景が広がる様子は壮観です。

地元の方オススメ!の「酒蒸し」の作り方

採取したホタルイカはものの数時間で鮮度が落ちてしまうため、できるだけ早く加熱ないしは冷凍処理を行う必要があります。そこで現地のレンタルキッチンを借り、調理を行うことにしました。

その際、地元の方に「どうやって食べるの?」と聞かれたので「釜揚げやしゃぶしゃぶにしようかなと……」と答えたところ「美味しい食べ方があるから教えてあげるよ」といわれ、眼の前に昆布が差し出されました。

ホットプレートに昆布を乗せてその上にホタルイカを並べ、日本酒をかけて蒸すこと3分。「ホタルイカの酒蒸し」です。

最高に美味い「ホタルイカの酒蒸し」の作り方 2024年の富山湾は豊漁酒蒸しを作る(提供:茸本朗)

その味はというと、ホタルイカの濃厚な旨味に昆布の旨味が合わさり、表現できないほどに美味しいです。日本で最も昆布を好む富山県民ならではの素晴らしい料理でした。もし生のホタルイカが手に入ることがあったら、ぜひやってみてください。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>