吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【みんな大好き霞ヶ浦水系#1】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【みんな大好き霞ヶ浦水系#1】

テーマは「みんな大好き霞ヶ浦水系」。この時期になると毎年のようにフィーバーする釣り場だが、広大さゆえに狙い所を誤ると見るも無残に散ることになる。記者が選んだ釣り場は果たして幸運をもたらしてくれるのか。取材日は3月14日(木)。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

菱木川河口で遡上ベラを狙い撃つ

例年、3月の声が聞こえだすと霞ファンの尻が浮き足立つ。そろそろだよね。ずいぶんと暖かくなったしね(笑)。

かくいう記者もその一人なわけだが、どうせなら今年は吉田を誘って霞ヶ浦水系を存分に楽しんじゃおうとなった。

吉田康雄

「いいですねー! 野釣り大好きです。ボクにとって霞ヶ浦は不慣れな土地ですが、関口さんが同行してくれるなら心強いですから」

 

そんなに期待されても困るけど、少なくとも吉田よりは情報を取れるはずだから、今回は記者一任ってことでいいかな?

吉田康雄

「いいとも!」

 

でもね、ひと口に霞ヶ浦と言っても広大すぎるし、情報どおりに動いただけでは面白くもなんともないでしょ。だから今回はあえて情報は取りつつも、できれば自分で探したポイントをやってみるってのはどう? 定番ポイントではないからオデコ覚悟になっちゃうけど。

吉田康雄

「お任せします!」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【みんな大好き霞ヶ浦水系#1】菱木川河口の概況(作図:週刊へらニュース編集部 関口)

そんなわけで取材初日の3月14日(木)、最初に向かったのは霞ヶ浦(西浦)の柏崎を流れる菱木川の河口。これから遡上すると思われる待機ベラを、同川の最河口で狙い撃ちする作戦だ。

吉田康雄

「なぜこの川を選んだのですか」

 

やってみたかっただけだよ(笑)。昔から情報はもらってたんだけど、行きそびれてしまってたんだよね。

魚っ気はある

記者よりも30分も早く現着していた吉田は、記者が到着して開口一番。

吉田康雄

「薄暗いうちは、河口の外側でけっこうモジっていましたよ。これは期待できるんじゃないですか」

 

ヘラだった?

吉田康雄

「現認はできてませんが、おそらくはヘラも交じっていると思うのですが。それに川の中も得体の知れない魚が表層を走り回ってます」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【みんな大好き霞ヶ浦水系#1】菱木川の最下流エリア(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

あらためて川面を見渡すと、河口エリア一面の表層を何か魚が泳ぎ回っており水面がユラユラと揺れている。でもいささかヘラっぽっくない。

吉田康雄

「魚種はともかく魚っ気はあるということですから期待できますよね」

 

そうなんだよ。霞ヶ浦で大切なのは魚種を問わず魚っ気があるかないかなんだよね。何もいない(アタらない)所ではヘラも釣れないから。

当日の風向きを考慮し河口右岸に入釣。下流側に吉田が入り記者は上流側を陣取る。竿は吉田が手前狙いの10尺で、記者は中央のミオ筋を13尺。タチは両者とも約80cm。

吉田康雄

「ワクワクしますね」

 

エサ打ちを始めるとすぐに吉田のウキだけがフワフワと動く。バランス釣りだからだろうか。

吉田康雄

「おそらくはジャミでしょうけど油断はできませんね。そちらは動きますか?」

 

いや、まったく。ところでそっちはウキが流されないの?

吉田康雄

「はい、まったく。おそらく地形的に流れが巻いているのかと思われます。むしろ時々、上流に流されますから」

 

そうなんだ。こっちはトップが斜めになるほど下流に流れてるよ。オモリまで流されるほどではないけどね。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【みんな大好き霞ヶ浦水系#1】朝イチはベタナギだった(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

開始して約30分後、いきなり記者のウキが消し込み60cmほどのコイが遊んでくれた。

吉田康雄

「いいなぁ、コイでもウキが動いて。こっちはフワフワするだけで何もハリ掛かりしてきませんよ。ジャミなんでしょうけどハリにグルテンカスが残ってきますし」

 

その後、フワフワしていた吉田のウキも静かになり、記者もその後はノーピク。流されてきたゴミが道糸にぶつかるだけの時間が過ぎていった

次回も「みんな大好き霞ヶ浦水系」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
菱木川
この記事は『週刊へらニュース』2024年3月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。