1月の雪以降、厳しい状況が続いている三重県・四日市港周辺。水温が上がらないためか、釣況もかなり不安定だ。ボウズ逃れの救世主とも言えるカサゴにさえ苦戦する日も多く、試行錯誤の日々を過ごしている。そんな中から今回は、2月8日と9日の釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
翌日はアジ狙いからスタート
翌9日はアジ狙いからスタート。最近は2月4日に15cm級を1匹キャッチしただけで不調続きだが、このサイズが単独で泳いでいるとは考えにくいため群れが残っている可能性に賭けてみた。
ただ、その時も出会い頭のヒット。確率は相当に低いだろう。船の明かりを狙って投入し、まずは上から、次は底から、少しずつレンジを変えながら探っていくが、アジからの反応はない。
カサゴはハズレなし
ところが、この日はカサゴの活性が高かったようだ。深いレンジを狙うと、数投に1回というペースで着底と同時にヒット。サイズはまちまちだが、着底後にリフト&フォールで探ればほぼハズレなしの状況となった。
厳冬期のキーワードは明かり
ただ、少しでも明かりの範囲から外れると、これまたアタリ激減。調子のいいときなら場所を問わずにヒットしてくれるカサゴも、今回はピンスポットだった。この日は23cmを頭にカサゴ8匹と17cmのメバル1匹、そしてセイゴ少々で終了。カサゴでさえ、港内全域でとはいかない状況だ。
そんなときにキーワードとなるのが明かり。常夜灯にしても船の明かりにしても、やはり光のある所ほどベイトが寄りやすいのだろう。今後は暖かい日が続いて、状況が改善することに期待したい。
係留ロープの延長線での釣りは避ける
さて今回は停泊船の明かりを中心に狙ってみたが、ここで1つだけ注意しておきたいのが係留ロープ。船員から聞いた話だが、まれにこのロープが切れることがあるのだという。切れるということはそれなりのテンションがかかっている訳だ。
あの極太ロープが、解き放たれた輪ゴムのように飛んでくることを想像してみてほしい。直撃すれば人間など木っ端みじん。実際そのような事故も起きている。緩んだ状態なら問題はないが、ピンと張っている場合や波で船が上下しているような場合は、ロープの延長線での釣りは避けるのが賢明だろう。
喫煙するときは周囲の状況を確認する
また、停泊しているタンカーの横で当然のようにタバコを吸うアングラーが多く目につく。タンカーの中身を考えればそんなまねはできないはずだが、その程度のことが理解できない人がとにかく多い。
釣れないときほどタバコの数は増えるが、火をつける前に今ひとつ、周囲の状況を確認したいものだ。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
四日市港