船釣りでいつもやりたいことが2つある。1つ目は本命を船中一番で釣る。2つ目はサオ頭になる。1つ目は運が味方してくれて時々はあるが、船中トップはなかなか難しい。全ての条件がそろわないと達成できない。そんな願いを持って1月10日、静岡県磐田市福田港のはる丸へタチウオ釣りに行ってきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦)
はる丸でタチウオ狙い
タチウオは終盤だが、まだいるだろうか。当日は8人乗合で、私は3人まとめて予約しているので、後ろ側に3人固めてもらった。お二人は船で意気投合した浜松と豊橋のベテランだ。
午前9時に出港。ゆっくり走って、天竜沖の手前でスローになった。私のタックルはタチウオ用ジギングロッドで、オモリ120号。リールはシマノフォースマスター600。ラインはPEライン2号に12号のリーダー2m、60cmの片テンビンに赤色一色の水中ライトを付け、仕掛けは16号3mの2本バリだ。ハリにはタコベイト黄緑のグローを付けた。
10時になってスタート。水深は120m。オモリが着底してイトフケを取り、素早くハンドルで6回巻いて、ここからスロー巻き。
今回は底から20mまでを攻めると決めていたので、すぐまた落とす。数回繰り返しても船中アタリなし。するとお隣さんが3本指を「釣れちゃったよ」と見せてくれた。はっきりしたアタリはなかったそうだ。
私は何事もなく探りっぱなし。しかしロッドを持ち上げてみると、何かおかしい。回収すると指2本級がぶら下がっていた。
指4本級まで本命ヒット
後ろの4人が1匹ずつ釣ったところで、水深150mラインへ移動。ここでも底から20mを探る。
すると、初めてコツッと分かるアタリ。誘い上げてもハリに乗らない。我慢比べでやっとハリ掛かりさせたのは指3本だった。この駆け引きがたまらない。
タッチドライブのリールは慣れていないので、ハリに掛かって最高速で上げたいのに、ストップ側を押してしまい慌てて押し直す。これがドラゴンで外れてしまったら悔やまれるところだ。
深いポイントでは周りでも釣れ始めて楽しくなってきた。しかし指3本が多く、たまに指4本級。徐々に船が流れて水深190mになった。この深さでは底からは難しいので、150mから誘い上げる。
天竜沖はタチウオ健在
そんなとき反対側の釣友が掛けた。「何メートル?」と聞くと、150mと教えてくれた。すかさず160mまで落として誘い上げると同じタナでアタってきた。慎重に誘ってハリに掛ける。海面までくるのに時間がかかること。久しぶりの指4本級だった。
数を伸ばしたいところだが、お隣さんとオマツリ。案の定PEライン100mカットで、スペアロッドで数匹追加する。すると今度は後ろ3人で大クラッシュ。イトの固まりで上がってきた。切りまくり、終了時間の2時半を待たずに3人は終わりとした。
釣果はタチウオ25匹。タッチドライブのリールは慣れれば使いやすい。フォールレバーも使い勝手は良い。早く慣れて使いこなしたい。10日後に今シーズン最後のタチウオ釣行だが、船中トップのクーラーを見てまだイケることを確信、腕次第だが期待しよう。
<週刊つりニュース中部版APC・幡野晃彦/TSURINEWS編>
はる丸
出船場所:福田港