【夜行虫は夜釣りの大敵!】 魚が釣れなくなる理由と対応方法を解説

【夜行虫は夜釣りの大敵!】 魚が釣れなくなる理由と対応方法を解説

夜光虫は夜釣りの大敵だ。赤潮同然の状態で、決して釣りのフォローになることはない。今回はなぜ夜光虫が困らせ者なのか、そして「できることならその打開術」について、私見を述べたい。あらかじめ言っておくと、あまり明るい話にはならない……。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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赤潮同然の夜光虫

夜の赤潮と考えていい、夜光虫。夜光虫は「ノクチルカ」と言われる赤潮を発生させる微生物の、夜の姿である。その他の微生物も多々に含むが、発光するのはノクチルカ。つまり夜光虫が発生した夜の海は、赤潮と同じ状態だ。

【夜行虫は夜釣りの大敵!】 魚が釣れなくなる理由と対応方法を解説赤潮(提供:TSURINEWSライター井上海生)

程度にもよるのだが、赤潮が濃い状態だと、ほとんどまったく釣りにならない。おそらく皆さんもそれはご存じだろう。夜光虫も同じなので、夜釣りにいって夜光虫状態だと、ほとんど終わっていると思ってさえいい。もちろんすべてが「無」ということはない。ただ夜光虫が釣りのプラスの要素になる魚は、おそらくまったくいない。

夜光虫がわいている状態は、海をチェックするか、ラインを通してみるとわかる。海の岸壁に寄せる波で、ワッと光が散っているか、ラインを通すと水面が光る。ルアーはもっと光を発生させる。ただ私的に、この「光」が魚に対して実際どの程度「見切り」の効果を与えてしまうのかは、わからない、と思う。魚の色覚は謎に包まれている。

なぜ夜光虫は釣れないのか

ノクチルカ多量発生、夜光虫の海。その他、プランクトン過多の状態だと、なぜ魚は釣れないのだろうか?答えはシンプルで、プランクトンが活動するために海中の酸素を優先的に奪い、その他の生物を酸欠状態にしてしまうからだ。シーバスやチヌなどの沿岸の、あまり回遊しない魚が死んでしまうのも酸欠状態の海で、日中に見ると沿岸に彼らの死体がよく目撃される。

【夜行虫は夜釣りの大敵!】 魚が釣れなくなる理由と対応方法を解説酸欠で(?)死んだシーバス(提供:TSURINEWSライター井上海生)

酸欠状態でも魚は捕食を行う必要があるわけだが、ガツガツとは食わない。とにかく動くのが苦しいので、何をやるにも意欲がわかない状態と考えていい。人間にたとえると、イメージとしては……首に小さいネックウォーマーが巻きついた感じとか、マスクを2重3重につけた感じだろうか?

【夜行虫は夜釣りの大敵!】 魚が釣れなくなる理由と対応方法を解説夜光虫状態(提供:TSURINEWSライター井上海生)

よって、夜光虫の海では魚は極度に活性が下がる。特に潮通しの悪い湾奥エリアなどは最悪だ。とはいえ、潮が流れることで余計に体力を削られ、体力を奪われる魚もいるだろう。アジやサバなど沿岸の回遊魚は沖にいってしまうので、より釣果は望めない。

夜光虫、打開術

では、夜光虫の釣れ渋りを、どのように打開するか?いくつか考えてみよう。

ボトム周りを打つ

要するに、根魚狙い。特にカサゴ狙いにするのは、一つの手だろう。カサゴはその他の魚と比べると簡単に食う。ワームをゆっくりと巻くか、軽量ジグ単で漂わせるか、生エサを使うのももちろんアリだ。

【夜行虫は夜釣りの大敵!】 魚が釣れなくなる理由と対応方法を解説カサゴなら何とかなる?(提供:TSURINEWSライター井上海生)

小さいルアーを使う

ハードルアーはまあほとんど使い物にならない。まあそれでもマイクロメタルを使うのも良し、マイクロタイラバなどもいいのかも。ただその手の消極的な小細工をするよりも、もっと単純に、小さいワームを使った方がいい。1inchのワームで、なるべく水かきを起こさないように、夜光虫を刺激しないように釣るのだ。

またラインをなるべく細く、そしてアクション、リーリング、ロッドワークを最小限にすることも、基本的に留意すべき点だ。

何をしても手詰まりでもある

いろいろと語ってきたが、夜光虫の状態となってしまっている時点で、ルアーもエサも釣りはもうめっぽう難しくなる。魚が酸欠状態なのだから、まず、食わせるのはそうそう簡単ではない。衰弱している人に食え、食えと押し付けているようなものだ。

何をしても手詰まりであり、釣っている側の気分では徒労である……。釣りでは、赤潮や夜行虫の以外でも、お手上げとなる場面はある。いっそあきらめる方がすがすがしい。

<井上海生/TSURINEWSライター>