厳寒期に釣りをするならできるだけウキが動く釣り場がいい。さらに風に強ければ言うことなし!そんなぜいたくな願いをかなえてくれるのが埼玉県熊谷市にある中の渕だ。今季はすでに2枚1kg級を1t放流済みで、さらに1月10日前後には追加で同サイズを50kg放流予定。四方から狙えるので風向き次第で釣り座も選べ、しかも桟橋なので釣り台不要なのがうれしい。
(アイキャッチ画像提供:がまかつテクニカルインストラクター熊谷充)
釣り方とエサ
冬期の主流は竿15尺以上のチョウチンセット、並びに段差の底釣り。東桟橋のように若干水深が浅い所も竿がやや短くなるだけで、釣り方そのものに変わりはない。バランスの底釣りも面白いが、段差の底釣りと比較すると明確に釣果の差が現れるだろう。
厳寒期に強い段差の底釣りではあるが流れにはめっぽう弱い。竿操作の観点で風裏のポイントに入れたとしても流れまでは制御できないので、その場合はノーマルな底釣りに替えてみよう。
常連が話していたことだが、今年はいまだ魚のタナが高いらしい。多くの人が深めのタナを選択する(できるだけチョウチンでやりたい)なか、あえて中短竿を用いた浅ダナセットで日並み次第では爆釣があるかもしれない。なお浅ダナであっても両ダンゴはもはや時季外れであり、主流はセット。ウドン以外の選択肢ならグルテンがいいだろうが、固形物のほうが圧倒的に強い。浅ダナセットのタックルとエサ例は図を参照。
宙のセット、段差の底釣り、バランスの底、いずれにしてもハリスは長めを使うほうがいい。常連の多くも大段差の長めを使う傾向が強く、魚もそれに慣れている可能性が高い。
なお新ベラ放流直後は食いが立つので、両グルテンの宙または底釣りが面白いだろう。
<週刊へらニュース熊谷充/TSURINEWS編>
中の渕
入釣料:¥500(現場徴収)