晩秋を迎えると、大きなマイワシの群れが播磨灘各地に接岸し始めます。例年大きな群れのひとつが高砂市に接岸して、それを追って、ハマチやメジロがやってきますので、ショアゲームのキャスティングのターゲットとして、多くのアングラーが訪れます。今回は青物を・・・ではなく!美味しい初冬のマイワシをマイボートで真剣に狙ってみたいと思います。
今回のターゲット
ずばり大きなマイワシそのものです。
10数cmから大きいのは20cm近くもあります。釣りの楽しみのひとつである「おいしい魚を食べる」を充分に満足させてくれます。
例年この時期は青物やタチウオ狙いの釣行がメインで、イワシは岸壁で釣っていました。しかし、型の良いマイワシがそんなに釣れるならばとボートで真剣に狙うことに。
アジサビキ仕掛けでは釣れない?
実は先日、大きなマイワシがボートで簡単に釣れると聞いていたので、青物釣りの帰りにイワシを少々追加と気楽に立ち寄ったところ、群れはいるのに釣れません。
まったくサビキハリには食って来ず、最後はあきらめて帰りました。
知人にそのことをはなしたところ、食わなかった理由はサビキ仕掛けにあるとのこと。市販製品の多くは、アジイワシ用サビキ仕掛けと表記されているものが多いです。これで釣れると思っていましたが、イワシはイワシ用サビキ仕掛けでないと食わないことがあると知って驚きました。
イワシサビキ仕掛けにしてみると?
後日イワシ用サビキ仕掛けを調達して使用してみると、全開が嘘のように釣れるではありませんか。
面白いくらいに釣れてしまいます。
実体験として、イワシ用サビキ仕掛けならば釣れましたが、アジサビキ仕掛けでは釣れませんでした。
その違いはどこにあるのでしょうか?
イワシサビキ仕掛け特徴
イワシ用サビキ仕掛けの特徴をあげてみます。
・主体がサバ皮で白くて小さい
・ハリが袖型
・ハリ自体はキラキラ光らない
基本的に光らず、白いサバ皮を見せる地味なサビキ仕掛けです。
アジサビキ仕掛けの特徴
一方、アジ用サビキ仕掛けの特徴はどうでしょう。
・スキンやオーロラに様々な飾りがついていて派手目で飾りが大きい
・発光玉や金銀蛍光色のパーツが使用されている
・ハリがアジハリで平打ちなどが施されている
・ハリ自体がキラキラ光る
違いは対象魚の食性?
大別すると、イワシサビキは地味で、アジサビキは派手と言えます。しかし、波止釣りではアジ用でもそこそこに釣れています。
また、落とし込み仕掛けでイワシを付ける時には平打ちのハリを使っています。季節やその地方のエサの条件で変化しているものと考えられます。
また、アジサビキでイワシが釣れる場合、地味なサビキ仕掛けに掛かる事が多いです。これは、イワシがプランクトンや小さい稚魚をエサにしているからだと考えられます。
つまり、イワシとアジの食性の違いが顕著に出ているエリアや季節だと、釣れるサビキ仕掛けに差が出るということでしょう。
イワシ狙いはイワシサビキで!
沖の大アジやタイをサビキで狙う釣りで、使うサビキ仕掛けによって釣果にはっきり差が出るのと一緒で、イワシ釣りでも数種類のサビキ仕掛けを用意するのが賢明です。
波止のサビキ釣りでも、隣りと違う釣れ方をする時がありますが、これもサビキ仕掛けの差が出ていると考えられます。
エサと間違わせて食わすのですから、いろいろな種類のサビキ仕掛けで、今魚が食べているエサの演出をすることが釣果に結びつくでしょう。