大阪湾メバリング釣行で27cm良型本命と対面 アジの猛攻で数は伸びず

大阪湾メバリング釣行で27cm良型本命と対面 アジの猛攻で数は伸びず

初冬のメバルはもともとイージーな魚だが2023年の大阪湾奥ではそういうわけにはいかない。11月にサヨリが大量発生してスタートを邪魔されただけあり、かなりキャッチ数が減っている。12月のはじめに様子見のために再び泉大津方面で竿を出した。結果はなかなか辛いものだったが、型には恵まれた。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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当日の状況

12月2日、まあまあの風だ。寒い。中潮周り下げ。とにかく釣りにとっては風がネックだが、もうこれくらいなら我慢するしかない。釣れる時間も限られているし、少々のことに文句を言ってはいけない。サッカーの選手がバッドコンディションでよく言うことだが、「相手も同じ条件」なのだ。しかし釣りの場合の相手とは……?

ともあれ、開き直りや悟りすましのような考え方は必要なもので、風対策としてエステルラインを用いて打っていく。水面との距離が離れるとラインが煽られてしまうので、7.5ftの本式のメバリングロッドを使うことにした。

キワ打ちに専念

サヨリが去り、アジが増えた大阪湾奥。ただ先日までモロに見えアジになっていた群れが消えていて、なんだか嫌な予感がした。豆アジはメバリングロッドでは釣りにくい。狙いはメバルなのでアジを完全無視してもいいのだが、メバルはこのところ連日渋いし、もし何も釣れない時間が数時間続いたら寒さで心が折れてしまう。

ということで最初からキワ打ちに専念。超メバル一本狙い。杞憂に終わった。すぐに豆アジ反応。どうやら風に吹かれて足元に群れているらしく、ぱらぱらと雨降りみたいに釣れる。

大阪湾メバリング釣行で27cm良型本命と対面 アジの猛攻で数は伸びずさっそく豆アジ登場(提供:TSURINEWSライター井上海生)

風が強い日には、これがある。アジが露骨に「壁パターン」というべき、足元直下の群れになるのだ。活性が低いとこいつらは釣りあぐねるが、今回は比較的釣れやすかった。しかし足元にこれくらい密度の濃いアジが群れてしまうと、同じエサでのプランクトンを取り合うメバルが、勢いに負けて低活性になってしまう。

良型登場はド干潮に

そんな読み通りに、潮が動いているあいだはアジがぱらぱらと釣れるだけで、物足りない時間が続いた。この数年大阪湾奥はアジの回遊がほとんどなかったのでこれも悪いことではないのだが、忘恩の徒である私は、直近の釣行でツ抜けさせてから、すぐにアジの恵みなど忘れている。そのうち釣れなくなるぞ、と自分を戒めつつ、目の前のメバルが釣れないのが悔しい。

さて、ここまでメバルゼロ。キワのワーミングに無理があるのだろうか?

おもむろにオープンを打ってみる。アジが釣れる。プラグでアジよけみたいな釣り方をしてみる。何も反応しない。もはや処置無しか?しかし、こうして追い込まれてから調子が出てくる。手を尽くしたあとの私は、我ながら恥も外聞もない。0.4gのヘッドを0.2gにチェンジしてワームを1.3inchまでサイズダウン。極端な静の釣り、表層のレンジキープにド集中していると、願いが届いた。

大阪湾メバリング釣行で27cm良型本命と対面 アジの猛攻で数は伸びずよし!良型ヒット(提供:TSURINEWSライター井上海生)

27cm。ワームも丸のみしている。今見返すとこのワーム、1.3inchではないな。2inchか。もう自分が何をやっているかわからないくらい偏執的になっていたというわけだ。

そのあと、もう一尾メバルを追加。22cmと小型のサイズの中では合格サイズだ。潮が下げ切って、本当に水面がプールのような状態になってからメバルをひねり出した。アジのアタリが止んで、少し活性が上がったメバルが小腹を満たしに表層に浮いてきたタイミングだったのかもしれない。待ってよかった。

アジぱらぱらとメバルぼそぼそ

この日は時の運にも恵まれたと思う。メバルの反応がずっとはかばかしくないので、その中で27cmというビッグワンを取れたのは嬉しい。渋い日のメバルハントのあるあるで、一尾くると結構デカかったりするのだ。大阪湾奥はリリースメインなので、実は個体のサイズが伸びやすい。水質がアレでも、釣り人目線で言えば、こういう魅力がある。

大阪湾メバリング釣行で27cm良型本命と対面 アジの猛攻で数は伸びず釣れるとまあまあのサイズ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ただ、本当に今年はメバルがぼそぼそとしか釣れないのが不満だ。こうしているあいだにも厳冬期が訪れ魚が釣れなくなってしまうので、何かしら決定的な瞬間を掴んで、釣り倒さなければならない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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