かつてはアジの希薄な海域と言われた伊勢湾奥だが、それも今や過去の話。ここ2年ほど当たり年が続き、3年目となった今シーズンも好調を維持している。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
四日市港で小アジ釣り
とはいえ現時点で釣れているのは、8~10cm前後の豆サイズ。でも、これはこれで食べごろサイズ。暑さで食欲も減退するこの時期、さっぱりとした南蛮漬けは最高のご馳走なのだ。
7月16日の夕方、そんな豆アジを狙って、三重県四日市市の四日市港に出かけてみた。到着は午後5時半。まだ時間も早いので、まずはチョイ投げでキスを狙う。2本バリ仕掛けにイシゴカイをセットして探ると、いきなり食った。
ヒットしたのは15cmほどのキス。この日はいい場所に当たったのか、30分ほどで20cmを頭に10匹の釣果があった。
次は3mの磯ザオにサビキ仕掛けを準備する。まきエサは使わず、代わりに小さく切ったイシゴカイをハリ先にセット。足元に投入するといきなりアタリが出た。上がってきたのは極小マダイ。湾奥で産卵しているのか、最近やたらと多い。
豆アジ&小サバキャッチ
その後は順調に豆アジが釣れ、15cm級の小サバも交じって10匹ほどをキャッチ。ここで仲間のマサミチ君が登場するやいなや、いきなりジグヘッドで豆アジをキャッチしてしまった。
そこで私もルアーに変更。小さいジグヘッドを持ち合わせていなかったので、キスバリにガン玉を挟み即席ジグヘッドにする。短くカットしたパワーイソメをセットして探るとアタリが連発。とはいえ、そう簡単にはヒットに持ち込めない。
レンジが意外にも浅かったので、ガン玉を軽めに変更するとようやくの1匹目。ここからはフッキングも決まるようになってきたが、アタリの数から考えるとヒット率は異常に低い。
豆アジングにのめり込む
その後は週刊つりニュースAPCの松田さんたちも合流し、乗らないアジングを悶々と楽しんだ。とても万人向けとは言えない酔狂な釣りだが、ハリ掛かりしない魚をあの手この手でヒットに持ち込むのは非常に面白い。
ふとバケツを見ればアジだらけ。皆が魚を入れてくれたこともあり、結構な数がひしめいている。もう十分だと、午後8時半に終了。帰宅後、下処理の時に数えてみると豆アジは44匹だった。
このアジ、昨年と同様なら、少しずつ成長しながら晩秋まで楽しめそうだ。当分はサビキで狙うサイズだが、超繊細な豆アジングも楽しいもの。物好きを自認するアングラーなら、狙ってみるのもいいだろう。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
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