10月半ば、新子からサイズアップしたアオリイカを狙いに、釣友の熊澤君と三重県・紀北町紀伊長島の三浦へ、今秋初のティップランエギングに出かけた。今秋のイカはあまり良くないといううわさを聞いていたが、すでに数回行っている熊澤君は「例年通りだよ」と涼しい顔だ。
秋イカにやや苦戦
レンタルボートでお世話になったのはフィッシング光栄で、午前6時すぎに三浦沖へ向かう。
まずは15mラインを30gのエギで流していく。
風も潮流もエギのテンションも悪くないのに、熊澤君が400g級を2匹ゲットしただけの、納得のいかない幕開け。すぐに移動し、数カ所たたくが反応がなく、一気に沖へ移動した。
まずは20mから徐々に駆け下がっていくラインを狙う。
だがここでは潮流が速過ぎて、30gのエギでは対処できず、40gでもライン角度が付き過ぎる。55gでやっと落ち着く。すると23mラインで熊澤君が50gのエギで1匹キャッチ。
その直後に私にも待望のヒット。400gながらうれしい1匹だ。そして連発で500g。
水深はこの時点で32m。さあここからと思ったのだが、もうひと流しするも、今度は無反応。やっぱり渋い今秋のイカだ。
ここから延々とポイント探しが始まった。
ウネリでタフコンディションへ・・
水深は20mラインをメインに探っていくのだが、渋すぎる状況が続きダブルヒットは1回だけで、釣れても1カ所で1匹のみだ。
それをポツポツながら確実に熊澤君は拾っていく。
オマケに海況はウネリが出てきて、エギを安定できない苦手な状況になってきた。
その中で連発する釣友・・
そんなタフな状況のなか、数でジワジワとボディブローのようにプレッシャーをかけてくる熊澤君がラッシュをかける。
移動してきた場所ではさらにウネリはきつく、エギにテンションがあまりかからない状況のなか、23mから駆け下がっていく所で、熊澤君の「ウリャー!」、「オッシャー!」の連発が始まった。
それも全て600~700gの良型で、私にはさっぱりアタらない。
シャクる腕に一層無駄な力が入り、「なんで?」と焦りながらも、熊澤君のラッシュアワーは5連発。
「こりゃあイカじゅうたんだな~」と叫ばれた時には、ウネリ対策の酔い止め薬も効き目なしで、もう吐きそうだ。
これぞティップラン地獄…。