この日の最大の失敗は、ヘッドライトを忘れたこと……そして、よく見ると、実はポケットの中と、リュックの底に入っていたことだ。家に帰ってからそれに気付いてから、ドッと疲れたが、まあ魚は釣れた。大阪湾奥LTシーバス。本命は惜しくもバラシたが、キビレ2枚を仕留めた釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
6月24日、小潮。夕刻にエントリー。今年は5月くらいから、ずいぶんと陽が長い気がする。19時半に着いても水面はまだ視認が利いた。曇り空には切った爪のような三日月。あまりいい潮ではないが、それなりに潮位はある。
メバリングタックル流用、PEライン0.3号で、まずはバイブレーションからスタートした。ボトムをとって早巻き。食ってきても良さそうだが、来ない。
冒頭に書いたとおり、ヘッドライトを忘れてしまっていたので、暗くなると不安と憂鬱が押し寄せてくる。この時間に釣ってしまいたかった。しかし、ここで微妙な助け、というべきか、なんとゴムのベルトから外れた、ジャンクのヘッドライトが再度漁っていたリュックから偶然見つかった!こいつを上っぱりの胸ポケットに入れて、ささやかなともしびとする。
ベイトフィッシュ大量発生
時合いと呼べる時間にはヒットならず。まあ、この時期のシーバスはまだ暗くなって多少バチでもわいてくれた方が釣りやすいので、心を切り替える。
と、海面が、小雨でもぱらついてきたのかというほどポツポツと鳴り始めた。手のひらをかざしても濡れない。胸ポケットのライトを取り出して照らすと、無数の小魚の群れ。きちんと確認できなかったが、おそらくハク(ボラの仔)だろう。
こいつに手持ちのメバルルアーが対応してくれるだろうか?
メバルらしきアタリからキビレ二枚
シーバス狙いのキワ打ちを続ける。徹底的にキワ。ケーソンの継ぎ目を重点的に打つ。すると、一度バコンとアタリがきた。ノらない。そのあとも「ああ……」というような、シーバスが来るのにハリがかりしないアタリがちょこちょこ来る。
ノーフィッシュ・タイムが一時間続いたくらいだろうか、真っ暗闇の中で、何かがピピピと表層打ちのプラグにアタリ始めた。おそらく、もはや数少なくなった梅雨メバルの釣れ残りだろう。しかしノセきれないな、と思っていたら、ついにヒットしたのはキビレだった。
小キビレ。なるほどね。道理で、というべきか、おちょぼ口の君たちではルアーってハリがかりさせにくいもんね。続けてもう一枚キビレが登場。