埼玉県初の導入決定!ワカサギ卵孵化装置ってなに?【埼玉県・名栗湖】

埼玉県初の導入決定!ワカサギ卵孵化装置ってなに?【埼玉県・名栗湖】

埼玉県飯能市の入間川上流にある名栗湖(なぐりこ)って知っていますか?名栗湖は、ごく平凡などこにでもあるような山間の小さな湖です。ここにワカサギ卵の高機能孵化装置が設置されることになったということで、埼玉県のワカサギ釣り場で初めての試みを取材してきました。順調に装置が稼働すれば、魚影が濃い県内有数のワカサギ釣り場の誕生も夢ではないといいます。今から皮算用しても始まらないので釣りの話は置いておき、まずは高機能孵化装置とはいかなるものなのかを紹介したいと思います。

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小島満也

淡水小物、トラウト、バスを追うテンカラアングラー。週末は「裏の川」にいます。埼玉県在住。

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淡水の釣り ワカサギ釣り

LOVE BLUE事業とは?

そんな2つ課題に頭を悩ませていた入間漁協がとった道は、LOVE BLUE事業内の水面釣り場拡大事業(ワカサギ)への申請でした。

この事業は、新しいワカサギ釣り場を作ったりその発展につながる事業を行っている漁業者や自治体または水産試験場などに対し、初期設備投資などを補助する取り組みです。

組合員の思いが込められた申請は審査を通過、採択の運びとなり、名栗湖への付着沈性卵用孵化装置の設置が決定したのです。

付着沈性卵用化装置の性能については、入間漁協と同一歩調を取る県水産研究所も高く評価しています。

卵放流量は倍増予定!

従来手法と比べ、先進的でワカサギ卵の孵化管理の方法として最適という付着沈性卵用孵化装置が名栗湖で稼働するのは、設置翌年度の19年度。

18年度1000万粒だった放流量を、19年度は2000万粒へと一気に倍増させる計画です。名栗湖でのワカサギ遊漁者数は、17年度実績で約1600人、1人当たりの平均釣果は72.5尾でした。

装置の可動により、来場者数や釣果が上向くことが予想でき、関係者の期待は図り知れません。

名栗湖は都心から近く手軽にワカサギが釣れます。県水産研究所は「将来性が高く、ワカサギが良く釣れるとPRできるようになれば、釣り人の増加が見込まれます。」と語ってくれました。

埼玉県のワカサギ釣り場で初めての導入という、先進的なワカサギ卵孵化装置が稼働する名栗湖。山間の小さな湖が、埼玉県内で最良の釣り場となる日は近いかも!?

埼玉県初の導入決定!ワカサギ卵孵化装置ってなに?【埼玉県・名栗湖】釣り人で賑わう未来はすぐそこ。

<小島満也/TSURINEWS・WEBライター>