入梅が近い。4月、5月と調子が上向いてきた海で釣っていると、すぐそこだ。雨季には雨季の釣りがあるが、備えがないと、出遅れる。憂いなく準備して、雨に備え雨を制そう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
雨天は釣りにくい
雨の何が嫌といって、釣り人の感覚が大きいだろう。まず足元が滑る。これは危険も伴う。そして、ライトライン・フィネスの釣りでは特に、投げるときにロッドのブランクスにラインが取られてしまい、キャストが決まりにくい。そして、全体的に鬱陶しい。なんといっても、人間の気分的にやりにくいのは間違いない。
道具が濡れる弊害も
筆者はライトゲームアングラーで、ジグヘッドの尖りや鮮度をかなり気にする。そうなると堪らないのが、雨がヘッドケースのスポンジ部分を濡らすことだ。塩は含んでいないはずだが、雨でジグヘッドが濡れると、錆びやすい気がする。全体に防錆スプレーでも吹いておけばいいのだろうか?分からない……。
しかし上述のように、雨がフォローとなることもある。小雨パターンは顕著で、梅雨メバルがひねり出しやすいのも、多少の雨のぱらつきがあるタイミングだ。聞いた話だが、バチ抜け後でプレッシャーがかかっているシーバスにも、雨のせいで海がスモークになる多少の雨降りは、フォローになりやすいらしい。ベイトを見極めて、執念のキャストを続けたい。
梅雨期間の釣行
梅雨は1ヶ月近くと長い時間続くので、まずは釣りにいけないフラストレーションを溜めないために、レインスーツや雨に対応できる雨靴を揃えるところから始めたい。そして、釣りにおける雨の見極め方を知る。
水潮は釣行延期
豪雨、二日以上の雨の後は水潮と考えて、釣行は控える方が良いだろう。一方、特に大潮など水がよく動く日の小雨、普通の雨くらいならば、潮の流れが雨を攪拌してくれるので、水潮になりにくい。釣りができる。小潮でも、潮の上げで、小雨パターンが形成されるシチュエーションでは、少なくともライトゲームはフォローとなりうる。
きちっと身を雨の防具で固めれば、苦もなく釣れてくれたりするので、タイミングを見て釣りに出かけてみよう。
<井上海生/TSURINEWSライター