10月に入り、東京湾のカワハギポイントの一つ、竹岡沖の模様が上向いてきた。台風25号の通過後に釣果が大きく上向き、30cmオーバーの特大から、10cm前後の小型のワッペンサイズまで、満遍なく姿を見せるようになっている。釣果もトップで30尾前後。時に40尾以上の数も出るようになってきた。そんな竹岡沖の模様を体感しようと私も10月前半に、金沢八景・弁天屋から実釣してきた。
様々な釣り方で好釣果!
私の右隣に座る中村さんは、スピニングリールと硬めのシロギス竿のマッチングでロングキャスト。底付近をトレースしながら、誘う姿はまさにシロギス釣り。その誘いの中で、サオ先に出る小さなアタリを見極め、本命のアタリにアワセを入れていた。
「この釣り方なので、長めのハリスを多用しています。素直にアタリが出てくれて、私でも今日は掛けやすいです」と語りながら、27cmの大型を筆頭にポツポツと本命の数を重ねていく。
一方、左隣は富永さん。元はJBに参戦されていたバスプロという経歴の持ち主で、近年はカワハギ釣りに傾倒しているトーナメンター。「縦の釣りが好きで、横の釣りは苦手。アワセどころを探るのが難しいですが、一筋縄でいかないそんなカワハギ釣りが大好きになりました」とのこと。
丁寧な誘いと状況に応じた食わせの間の演出はさすが。こちらも27cmという大型を筆頭に、中型から小型までをそつなく揃えていた。
尺超えも!
この日の潮周りは大潮で、正午前後が干潮の時間帯。船長は、狙う筋や水深を変えながら、船中満遍なくアタリが出るよう、操船を繰り返していってくれた。
中でも圧巻だったのは、右舷胴の間に座った服部さん。和竿をしならせて上げたのは、この日、最大となる30.5cm。嬉しそうな表情が印象的であった。