播磨灘明石沖の青物は、8月初旬にツバスの群れが入り、秋も深まるとメジロ(イナダ)にハマチ(ワラサ)、80cmを超えるブリと言われる大物が釣れます。90cm、1m超と段階的にそのパワーは大きくなり、通常播磨灘で狙える大物釣りが旬を迎えます。潮の流れが速く、有数の釣り場の明石海峡西に「青物」釣り場が点在します。このシーズンは、神戸から播磨地方の多くの遊漁船やマイボートが釣りに訪れ、休日のその盛況さは、この釣りの面白さを物語っています。釣り方も、ジギング、サビキ仕掛け、そして小アジをエサとした泳がせ(のませ)釣りまで様々です。ここでは、マイボートや乗合船での「アジ泳がせ(のませ)釣り」の6つのポイントを紹介します!
4.アワセは必須!
大きなハリをカンヌキ(口元)にかければ、ハリ外れはまずないでしょう。
それには、必ず大きなアワセが必要です。
アワセは、アタリのいずれの場合も走ったら「ソレーッ!」とばかりに、両手で大きくアワセてください。
魚は、アジに付けたハリを飲み込んで、反対方向へ向いて走っていますので、大きくアワセることでハリがカンヌキにかかります。
一気に走られるアタリがあっても、まずはアワセを大きく入れましょう。皮1枚にハリがかりの場合もあり、ばらす原因を作ります。
使用するタックルのハリ及びハリスは大きく太いですから、サオの弾力を生かして大きくアワセる確実なフッキングが必要です。
5.やり取りは真剣ファイト!
さあ、いよいよ青物との1対1の真剣ファイトです!
メジロクラスでも相当な引きですが、ブリとなると時間の経過とともに「勘弁してくれ」と釣り人が口に出すほどのファイターです。ハリ、ハリス、リーダー、ライン、それぞれのノットと強度を信頼して、ファイトを楽しみましょう。
やり取りのコツは魚がこちらに向いた時に巻き上げ、逆方向へ泳ぐときは耐えて下さい。強烈な引きの時に僅かにドラグが滑り、ラインが出ていれば安心です。
そう多くの釣り人が味わうことが出来ないブリとのファイトは、「こんな面白い遊びはない!」と思える至福の時です。
1人のボート釣りでの場合、何もかもを自身で行わなければなりません。最後の玉網入れは容易ではないですが、巨体を網に決めればガッツポーズの瞬間です。
ただ、やり取りの間にも、早い潮の流れに乗ってボートは動いています。操船にはくれぐれも注意をしましょう。
6.ハリスのチェックも忘れずに!
釣り上げたら、必ずハリスの傷をチェックします。
サワラを釣ると多くの場合、鋭い歯でハリスに傷が入りますのでチェックは必須です。
ブリ等はサワラのような鋭い歯はありませんが、アジを飲み込んだ状態でアワセた時にハリが喉の奥から口元に引き出されてハリがかりをします。この時にやすり状の歯で傷が入る可能性があります。
次のファイトに向けてハリスのチェックを行い、必要に応じて交換やカットをしてください。