13年前、東京湾の夜アナゴ釣りにて40cm前後のホシザメを釣り、思わず持ち帰ってしまいました。まな板に乗せたホシザメ。よく見ると意外と立派なヒレが。完全に思い付きですが、その時の奮闘記を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
皮を取る作業は物凄く手間
初めは立派に見えたヒレだったのですが、キッチンバサミで切り落としたら、500円玉くらいの大きさになってしまいました。
そして次の工程へ。本来なら専用のブラシでザラザラしたサメ肌を取り除くらしいのですが、40cmのホシザメでは歯ブラシでも大きすぎ。仕方ないので、ヒレを軽くお湯にくぐらせ、布でこすってみることにします。
この行程、ものすごく丁寧にやらないと、皮の下の食べられる部分までなくなってしまいそうなので、細心の注意を払ってやらないといけません。1時間以上かけてようやく皮を取り除くと、当初500円玉くらいあったヒレは、10円玉くらいに。
干すと縮む
しかし何となくそれらしい形になってきました。後は乾燥させるだけ。丸一日天日干しにし、カピカピに。そして大きさは……さらに小さくなって5円玉くらいに。(笑)
ふかひれスープを作る
さすがに姿煮を作るには無理があるサイズなので、ふかひれスープを作ってみることに。この時の細かいレシピについては、残念ながら日記に残っていませんでしたが、中華スープの素や片栗粉を使って……ここまで丁寧に進めてきて、ほぼインスタントのスープに近い作り方をしてしまった記憶があります。
しかも、乾燥させたフカヒレは蒸して戻さず、そのままスープに入れてしまったような。もし、一からふかひれスープを作る際には、せっかくなので、鶏がらスープや老酒等を使って、しっかり手間暇かけて作ることをおすすめします。
一応完成
ホシザメのふかひれスープは一応完成!反省点は、フカヒレを作るまでは超がつくほど手間暇かけて作ったのですが、その後手抜きになってしまったこと。微妙に味がぼやけてしまいました。
しかし、フカヒレ自体は、小さいながらもしっかりコラーゲン質っぽい食感を感じることができました。
妻の笑いがとれた
しかし妻からは「あんなに頑張ったのにこんだけ?キクラゲみたい」って笑われながらダメ出しされる始末(汗)。そして、「笑いがとれたので大成功でした」という、何とも締まらないオチにて、当時の日記は締めくくられていました。
達成感はバッチリ
この、ホシザメのふかひれ作りの記事、最後まで読まれた方は、全く良いところがなく、そして見せ場もなく終わってしまったように感じるかと思います。しかし、実はものすごく達成感はありました。できあがった一品料理としては、確かに目に見える部分と食味についての成果は薄かったのですが……。
何でしょう、1本数万円する高級なワインも、1本数百円のコンビニワインも、恐らく区別がつかない筆者(と妻)には、所詮フカヒレとはキクラゲと一緒なんだな~って。
リベンジも視野に
とりあえず、こういう無駄に手間暇かけて作る料理も、たまにはいいものだと、この時は思いました。無心になって、笑いがあって。
13年前を思い出してこの記事を書いていたら、またホシザメを釣りたくなりました。ホシザメ、たま~にイシモチ釣りで掛かりますよね。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>