3月中旬、大潮の2日目、山口・周防大島の由良周辺をアジング釣行してきた。当日は水温低下による食い渋りに苦戦したが、アジ17~23cm17尾をキャッチ。この時期としては納得の釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・川原直毅)
周防大島のアジング釣況
山口・周防大島全島でアジの回遊がまばらだが、辛抱強く狙うとそれなりにアジング釣果が見られる。
もちろん、この時期はメバルの産卵時期と重なり、沖に藻場や岩礁があれば必ずメバルがヒットしてくる。釣り場によっては産卵が終わっているポイントもあるが、全般的に小型で22cmクラスでも腹パンパンだ。
ここは資源保護のため、プログレチーム広島ではキャッチ・アンド・リリースが鉄則だ。
当日のタックル
3月中旬、大潮の2日目を狙って由良周辺でリサーチした。
今回のメンバーは、最近、チーム広島の中でメキメキ頭角を現してきた、プログレオフィシャルスタッフの藤井海斗君、土岡和成君。
この両名のアジングの違いは土岡君がPEライン(X BRAID UPGRADE0.4号)を使用するのに対して、藤井君はエステルラインを使用することだ。
エステルラインの特徴
エステルライン(X BRAID S‐PEラインT AJING0.3号)は比重が1.41あってPEラインよりもアタリが鮮明にでることが大きな特徴だ。逆風時のラインスラックによるトラブル軽減に予備のスプールを持っていてもいい。
つまり土岡君は軽めのライン、藤井君は重ためのラインでアジを狙うということだ。
当日のリグ
ジグはバグバレットスレアジー1.5gからスタート。時期的にメバルの産卵時期と重なるのでワームはメバルが好むゴカイタイプのアジミルクストリーマーが断然いい。
水温低下による食い渋りに苦戦
しかし、狙いはあくまでアジである。取りあえず、ジグをフリーフォールさせてみるが、中層部でアタリがあるがそのほとんどが手の平サイズのメバル。しかも抱卵しているからすぐにリリースだ。
藤井君は常夜灯の灯りの切れ目を狙ってジグをキャストし、ボトムまで落としてみたがアタリなし。ティップで大きくシャクってワームにアクションをつけると、ジグが落ちる瞬間にコツとした小さなアタリがでた。ラインスラックを取る程度の緩やかなアワセにロッドがしなった。
一気に抜き上げたのは23cmのアジ。まずまずの型にひと安心だが、なかなか後が続かない。
どうやらアジの群れ自体が小さいことと、水温低下による食い渋りが想定以上だったことが考えられる。
当日の最終釣果
釣果は20~23cm17尾だったが、この時期としては納得しよう。
<週刊つりニュース西部版APC・川原直毅/TSURINEWS編>
周防大島・由良