第32回のテーマは「奥が深いドボン釣り」。土浦新川にて週刊へらニュースAPCとの半日直接対決をした吉田。アタリがあるのに乗らないなど、悪戦苦闘を続けていた。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
アタリ多数もヒットせず
霞ヶ浦を代表する名ポイント・土浦新川での吉田と高田APCによるドボン対決。アワせる回数は吉田が圧倒するも両者のカウント数は一進一退だった。ちなみに竿は吉田が22.5尺で高田氏は21尺。
もしや1.5尺の差がアタリ数の差となっているのか? それとも記者を挟んで高田氏のほうが上流側なので、若干のポイント差もあるのか。いずれにしてもアワせるアタリが出ているのにヒットしないということは、何か原因があるとしか思えない。
「悔しいです。何とかヒット率を向上させようといろいろやってはいるのですが……」
というか、そもそもアタっているのはヘラなのかな?
「ハリ掛かりしてこないので何とも言えませんが、自分はヘラだと思ってやってます。マブナとかコイなら乗ってくると思いますし」
なるほどね。となると食いアタリではなくスレアタリなのかな? だって食ってれば乗るでしょうよ。
「そうなんですよね。ましてドボンだし。ハリの大きさかなぁ。それとも上ずってるのか」
仮に上ずりによる糸ズレアタリだとしたら、魚の口を下に向けさせないとダメだよね。何かやってる?
「そこが問題なんですよね。バラケを打てるのであれば、粒戦とかを使って魚を誘導できるのかもしれないのですが」
「それはやめておいたほうがいいよ。ここでダンゴや臭いエサを打つとコイとかナマズなど、いらぬ魚ばかりになっちゃうよ」
「ですよね」
徐々にアタリも少なくなる
つまりグルテンしか手だてがないのであれば、重いグルテンを使うって手はないのか?
高田氏が言う「ここはいもグルテンが効くよ」ということは、そういうことも関係しているのでは。現に高田氏の釣りには上ずりの兆候などない。そもそもそこまでアタリもないが。
しかしそんなことで悩んでいたのはほんのいっときで、やがて両者ともアタリが少なくなると、手の打ちようがなくなってしまった。下流の人たち(水深がより浅い)はひん繁に竿が立っているのに。
さらに土手が高すぎて通常はやらない対岸の人も、この時間になって竿がよく立つようになった。遠目なので定かではないが、ウキ下を見るとかなり浅いので、やはり魚は浅場回遊となってしまった感は否めない。
結果は吉田9枚に高田氏8枚
12時に対戦終了。釣果は吉田9枚、高田氏は8枚だった。
立場上、せめて高田氏の倍は釣ってもらいたかったが、やはり常連が相手では厳しいか。だがアタリは出していただけに悔しさは残る。
ここからはフリータイム。反省を兼ねて、よりドボン釣りを深掘りしていこう。おあつらえ向きに、波が高くなり流れも強くなってきた。
気づくと東風の影響か本湖からのうねりが入り込み、波高はウキのトップを超えるほどとなっていた。また流れも速くなり、下流や上流方向へとの不規則だった。
こうなると下流域にいた人たちは波をかぶることが多くなり、一人二人と納竿する人が目立ちはじめ、14時すぎには釣れていたエリアに1人が残るのみとなった。
次回も「奥が深いドボン釣り」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
土浦新川
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