今年も渓流釣り解禁を迎えた奥多摩川上流域本支流。3月6日に釣行した。釣り人の数が多くてなかなか思ったような釣りを展開できなかったが、エサ釣りでもルアーでも渓魚と対面することができた釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター中山祐司)
奥多摩川渓流釣り解禁
3月5日正午、今年も奥多摩川上流域本支流の解禁を迎えた。6日快晴の早朝、奥多摩駅近くの駐車場へ向かった。山間部の駐車場は数が少なく、車利用の釣りは注意が必要である。
午前4時半到着。残り数台分を残してPスペースは確保できた。ほとんどが釣り人の車である。奥多摩湖下500mから下流域羽村取水堰まで、各所11月19日まで放流予定がある奥多摩川は、支流を含めて私のホームグランドとして楽しませてもらっている。
年券を購入し今年も渓へやってきた。気づくと眼下の渓でヘッドライトが動いている。すでに釣り人達が好ポイントを確保しているようである。昨日の人出は定かではないが、幸先の良いスタートではなさそうである。
駅近&トイレもある便利な釣り場
夜明けを待ち身支度を済ませ渓へ向かう。遊歩道やトイレも完備され、駅近の大変便利な釣り場である。日原川最下流の足場の良い川筋は、奥多摩川合流点下の昭和橋へと続く。初心者でも充分釣りが楽しめる場所である。
水量のある常設釣場の雰囲気は本格渓流釣り師には物足りない感はあると思うが……。ここは放流数も多く釣れる確率は高い場所である。ただし解禁時はルアー・フライ・テンカラ・エサ師と様々なスタイルの釣り人が訪れ場荒れも早い。放流後数日は一日中攻められる訳で魚は中々口を使わなくなる。
エサ釣りとルアーが混在するポイントはオマツリにも気遣いが必要で釣り人の多さは否めないところである。
当日の状況
人影を確認できる渓はすでに釣りが始まっていた。各ポイントには釣り人が立ち、ヤマメ混じりでニジマスがポツポツ釣れ始めたようだ。腰をすえた釣り人のほとんどがフラシを入れ、こまめな場所移動はしない雰囲気である。足で釣る渓流は通用しない現場であった。エサ釣り6ルアー4位の割合で80人程の釣り人が訪れていた。
私と同様のウェイダー装備の釣り人が多いが、渡渉場所は釣り人が多く、本日の渡渉は不可と判断。釣りブーツに履き替え軽装備へ変更する。長竿で足場の良い左岸から丁寧に探ることにした。日中のポイント攻略には6m~8m位の竿が良さそうである。ルアーの投入があるのも覚悟の上のことであるが。
本日のタックル
今回は竿7.1mの本調子に、天井糸1.2号を3本ヨリ2m、道糸0.6号ナイロンラインを3mハリス0.4号フロロカーボンライン2mとした。川幅と水深のあるエリアに合わせ谷風も少ないのでガン玉2Bでナチュラルに仕掛けた。鉤は山女魚のスレ5号で目印にポリプロピレンを3箇所とした。
16cmヤマメが登場
2名のエサ釣り師の間にスペースがあり、一言挨拶をして竿を出す。水際から遠ざかり流心へ一投。長竿の利点である。繰り返す餌打ちで淵から小ヤマメ16cmが出た。エサはイクラである。
リリースし、ここは型の良い1番魚を釣られた後の場所であることに気づいた。両隣共魚篭は降りている。3匹以上はキープしているようだ。少し釣り開始が遅かった模様。下流のルアーマンの動きも気になってきた。
落ち着かない状況だが、気を取り直し瀬尻へ餌を運んだところ、2匹目のヤマメが踊り出た。18cmである。
リリースし、餌をキジから川虫へと交換する。朝一番人影のない瀬尻で取ったものだ。黒川虫とオニチョロは数匹餌箱にいる。周りの釣り人は餌箱の様子から見て、川虫使用者は少ないと思われた。
期待をしてオニチョロで淵尻を流すが、右隣りの釣り人の後流しである。小さく当たるがスレている。乗ってこない。思いのポイントも竿が入っていて釣り欲が薄れてしまった。
ルアーで23cmヤマメ
釣果の得られない状況に少し疲れ、夕方まで休息とした。15時を回り、釣り人もまばらになった渓へ降りた。少し上流の空いているエリアを見つけ、ブドウ虫を投入。糸がフケ目印が緩んだ時のアワセに20cm程のヤマメがバレた。バーブレスフックにヤマメの反応が勝ったのである。この時間帯の不調。
今日はツキがないようなので、ルアーで遊ぶことにした。5.5ftのテレスコULタイプ、年代物のロッドにはアブのC3をセットしてある。ラインはナイロンライン4lbにリーダー0.8号を40cm程現場でビビニツイスしてみた。直結である。スプーンフロントレイク4gをチョイスし橋下の淵をアップクロスストリームで狙う。
4投目ティップアクションをスローにした時アタックして来たのは23cm程のヤマメ。キープサイズである。