魚の王様マダイ、その釣法は時期や地域によって実に多種にわたる。そんななかで、伊勢湾伝統釣法といわれているウタセマダイは、普段マダイが食べているエサのエビをまきエサ、さしエサにも使う、実に理にかなった釣法といえる。今回は秋のウタセマダイ釣りについて解説しよう。
取り込みについて
仕掛け上部のサルカンまで巻いてきたらサオをロッドキーパーに掛け、後は仕掛けを手で手繰ってくる。このときすぐにイトを手放せるよう、軽くつかんでおくこと。
掛かった魚が青物や大型のマダイの場合、姿が見えてからもうひと走りすることがある。仕掛けを手に巻きつけたりしていると、走られたときに手を切ったり、他のハリが刺さったりすることもある。
タモに入るまでは気を抜かないようにしよう。
最後に
伊勢湾に住むエビを獲って、そのエビをまいてタイを寄せて釣る。考えてみれば非常に理にかなった釣法であり、環境にやさしい釣りといえる。
秋はウタセマダイ入門にぴったりの季節。
アタリが多くビギナーでもある程度の釣果が望めるうえ、高確率で青物の回遊に当たるため多彩な釣果も期待できる。
この秋はぜひ伊勢湾で伝統釣法にチャレンジしていただきたい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>