福井県大野市の打波川は、山奥で交通の便は良くないが、周りの景観も良く、水質はきれいで透明度は抜群。イワナが主体で、型も平均的に良いのが魅力だ。今回はそんな打波川のポイントや攻略法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
打波川の特徴
今回紹介する福井県大野市の打波川は、2月1日に解禁する大野市漁協管内の九頭竜川の支流になる。2月1日解禁だが、実質釣りが楽しめるのは4月下旬。理由は山奥で交通の便が悪く、雪が道路に遅くまで残っているためだ。
上流に鳩ケ湯温泉があるが、もちろん利用できるのは4月後半以降になる。人が入りにくい川だけに、水質はきれいで透明度は抜群。周りの景観も良く癒やされる。イワナが主体で、型も平均的に良いと思う。尺クラスも場所によっては交じる。ゴールデンウイークごろに釣行するのがお勧めだ。
打波川の渓流釣りポイント
それでは打波川のポイントを紹介していこう。
下打波発電所近辺
打波川は、九頭竜川と合流した辺りは谷が深く川へ降りるのは危険だ。入川しやすいのは下打波発電所辺りから。川幅は広くなく、大きな淵もない。釣りやすい瀬が続いている。
だが入りやすい分イワナはスレている。ここでは少し細イトを使う。フロロ0.175~0.2号で、エサはヒラタが良い。周りの岩に身を隠して静かにポイントへ近づこう。昨年はこの辺りで尺イワナもゲットしている。
発電所の少し上流に大エン堤があり有望。エン堤下流には淵もあり、この辺りの淵もスレているが、イワナがヒットしてくれる。サオは6mあれば十分対応できるが、大エン堤では長ザオも必要だ。
美濃又川の合流点付近
この辺りまで来ると川との高低差がなくなり入川しやすい。そのため見た目で良い大場所はすぐにアタリがなくなる。狙いめは複雑な流れの瀬。
釣りにくい分、サオ抜けになっている可能性が高い。ここでもエサはヒラタが良い。小エン堤や淵は増水時が狙いめだと思う。増水時ならオニチョロやミミズも効果がある。
鳩ケ湯温泉付近
この辺りまで来ると、川幅がぐっと狭まってくる。6mのサオでも探れるが、5mぐらいがベストかもしれない。淵、瀬、段々瀬と流れはバリエーションに富んでおり、釣り人を飽きさせない。イワナのサイズは落ちるかもしれないが、魚影は濃い。
ここでもアプローチは慎重に、「木化け石化け」の気持ちで静かに釣ろう。自然と一体化すれば気持ちも和らぎ、イワナも遊んでくれて最高の休日を過ごせると思う。
打波川の注意点
打波川の注意点は、山奥なので携帯の電波が届かないこと。道が狭く大型車での釣行は好ましくない。飲食店などはないので、食料は事前に購入すること。8月ごろはアブが出るので注意。クマ除けの鈴も持参しよう。
打波川は年に一度は行きたい癒やしの川だ。今年は釣りの帰りに鳩ケ湯に入り、釣り、自然、温泉を満喫するのが楽しみだ。
<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>
打波川