この時期、私がひそかに楽しみにしている新子タチウオ。伊勢湾奥では初夏と冬の年2回接岸するパターンが多く、当たり年ともなれば数釣りの期待も大きい。ただ今年の状況はちょっと微妙だ。ハズレ年ではないにしても、一筋縄ではいかない日が続いている。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
ルアー釣りで新子タチウオを狙う
この冬、初めて釣果が確認できたのは12月26日の霞ケ浦ふ頭。短時間の様子見で4匹キャッチしたが、例年に比べてやや遅めの開幕となった。
年始の休暇中は港湾作業がなく港内も暗かったためか、小さな集魚灯にも魚は寄ってきた。ところが早い時間は激渋で、深夜になってようやく時合いが訪れるパターン。いくら休みとはいえ、これは体にこたえる。
初釣果の翌日から並行して名古屋港にも足を運んでいた。名港での初釣果は年明け5日。1時間で5匹の釣果だった。
そんなこんなで開幕した今シーズンだが、その後は状況もいまひとつ。港湾作業が再開されて明るい場所が増えたため、魚が散ってしまったような雰囲気だ。
そんなときの頼みの綱は停泊船の明かり。常夜灯より海面から近い位置にあるためか魚の寄りが良く、集魚灯を持参する必要もない。
霞ケ浦ふ頭で連発
それではここから、最近の釣行を紹介しよう。まずは1月7日、三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭。午後8時に到着すると、幸運なことに大型船が水面を照らしている。今季は深いレンジでのヒットが多いので、取りあえずキャストを開始する。
ルアーは1.5gの自作ジグヘッドに夜光のストレートワーム2.2inch。ボトムからの巻き上げで早々にヒットし、足元でもう1匹追加したが、ここでアタリは途絶えてしまった。あとは何をやっても沈黙だったが、翌日は休み。ここは深夜の時合いにかけるしかない。
セイゴやカサゴを狙いながら時間をつぶしていると、11時ごろになって突然時合い到来。暗い場所にキャストし、明るい所まで追わせて食わせるパターンで連発した。
11匹のタチウオ手中
この日は日付が変わるまでに9匹を追加し、釣果は11匹。とはいえ、同行者はパターンをつかみ切れず撃沈。わずかなレンジの差が釣果を左右する厳しい結果となった。
霞ケ浦ふ頭