三重県鳥羽市小浜から出船している丸安丸。毎年10月から翌年5月まで、中部エリアでは稀有なタイラバ専門で出船している。今季もマダイの好釣果が出ているが、最近注目を集めているのが幻の称号を冠するシロアマダイだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 谷川智)
丸安丸でタイラバ釣行
以前はまれに交じる程度だったが、ここ数年は狙って釣れるターゲットになりつつあり、サイズも50cmに迫る大型が出ている。
マダイとシロアマダイ、どちらが釣れてもうれしく、楽しみ盛りだくさんの鳥羽沖へ1月12日に週刊つりニュースAPCの出口和弘さんと一緒に出撃した。当日の午前6時半に現地に到着し、早速準備に取りかかる。
ヒット率高いネクタイ
船は加布良古水道を抜け、水深40mラインへ。マダイはもちろん、シロアマダイの実績が高いポイントとのことだ。使うタイラバがタングステンシンカーの80gを基準に、潮の速さや風の強さで調整していく。
問題はネクタイだ。鳥羽沖で圧倒的な実績を誇るのが、剣屋から発売されているサンリキプロスペック極。パッと見ではシンプル極まりないフックユニットだが、切れ込みのあるネクタイが効くのか、鳥羽沖においては他を圧倒するほどのヒット率を誇る。
最近のヒットカラーは赤を基調とする濃いめのカラーのようだ。オレンジと赤の交じったネクタイをセットし、船長の合図で投下する。ボトムから一定のスピードで水深の半分ぐらいまで巻き上げ、その後再びフォールさせてボトムまで落として巻き上げる。これの繰り返しだ。
ヒラメ&マダイヒット
船中のファーストヒットは出口さん。ティップのたたき具合からマダイではなさそうだ。上がってきたのは、40cmほどのヒラメ。続けてトモの加藤さんにもヒットがあり、ヤキサイズのマダイが上がる。
その後はコンスタントにアタリは出るものの、サイズが上がらない。大きくても30cmまでで、リリースサイズも多い。だが圧倒的にヒット数が多いのが加藤さんだ。前に陣取った3人を尻目に、次々ヒットを重ねていく。見ていると、使っているシンカーもネクタイもほとんど変わりない。さらには40cmを超える食べごろサイズまで3連発させている。
大本命シロアマダイ浮上
ここまで差が出る理由が分からないまま、中盤にさしかかったころ、出口さんにビッグヒット。重量感たっぷりで、時折ラインを引き出していく獲物に期待が高まる。やがて海中にボヤ~ッと白い魚影。タモに収まったのは、待望の大本命シロアマダイだ。
そして私にも大本命がヒット。ただしサイズは30cmにも満たなかったが……。トモの加藤さんの勢いは衰え知らずで、堂々のシロアマ狙い宣言。その言葉通り後半に立て続けに2匹のシロアマダイを上げて、午後1時に終了となった。