フカセ釣りをしていると様々な魚がヒットしてきます。コマセを使う分港湾部の釣りでもゲストの登場頻度が多く、意外な珍客が登場することも。今回は、フカセ釣り中に居座られると厄介な魚4選を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
フカセ釣りでの厄介魚
フカセ釣りをしていると様々な魚がヒットしてきます。コマセを使う分港湾部の釣りでもゲストの登場頻度が多く、意外な珍客が登場することも。人気ターゲットのクロダイとメジナ以外にもマダイなどの嬉しいゲストが顔を見せます。
しかし、コマセに寄ってくる魚は嬉しい魚種だけではありません。ときに釣りをするうえで厄介な魚も寄ってきます。大群のものから圧倒的な存在感を放つ魚まで幅広く、これらがポイント周辺に居座っていると本命からの反応が遠のくため困ったものです。さしエサのローテーションが通用せず、どのエサもお構いなしに食ってくるような魚であれば厄介極まりない存在になります。
魚がいても釣れない状況
コマセをまいてもほとんど反応がない状況に遭遇すると「魚が居ないのではないか?」と考えてしまいます。ところが、実際は近くにいたヒラメに怯えていたなんてことも。たしかに、小魚の気持ちになればエサがたくさんあったとしても、自らを狙う肉食魚が横にいれば恐ろしい限りです。何らかの拍子にヒラメが釣り上げられると再びエサ取りが動き出すこともあります。
表層付近のコマセに群がる小魚は厄介者の定番で、魚種によってはコマセワークやさしエサでの回避ができず釣りが成立しなくなる場合も。このような状況では早めに見切ってほかのポイントに場所移動も検討します。筆者が思う、フカセ釣り中に居座られると厄介な魚を具体的に紹介していきましょう。
1、エイ
特にクロダイ狙いで影響が出やすく、アタリが遠のく原因になりやすい魚です。コマセが溜まるポイント近くに現れると他の魚が近づきにくくなります。さらに、海底近くを徘徊するため陸上から姿が見えにくいのも厄介です。
大きな体でうろつくため意図せずハリに掛かってしまうことがあり、掛けてしまうとラインブレイクはもちろん、タックル破損のリスクも付きまといます。どうにか水面まで上げてきても、やり取りでポイントの魚が散ってしまうばかりか毒バリに刺される危険もあり面倒なゲストです。
2、ボラ
コマセに寄ってくる定番の魚で、クロダイ狙いでの遭遇率がとても高いです。少数ならまだしも、大群で表層のコマセを食い始めると厄介な存在になります。表層でコマセを食い尽くしてしまうだけでなく、うっかりさしエサを吸い込んでヒットしてくることも。大きな個体は引きが強く重いため寄せるのに時間が掛かってしまいます。
3、アイゴ
磯の魚としても有名な魚で、ヒレの棘に毒を備えているのが特徴です。磯焼けを起こす原因として知られているように、雑食性でコーンやサナギといったエサも食べてしまいます。大型のものは強い引きが楽しめますが、小型の群れが押し寄せると釣りが成立しない状況に陥ることも。さしエサローテが通用しにくい難敵のひとつです。