例年、10~12月に釣行時の事故が増加する傾向にある。平成24~29年の、死者・行方不明者をともなう釣り中の事故を累計すると、9割以上が「海中転落」だ。ここでは、安全に釣りを楽しむうえで、大切になるポイントを紹介していきます。
事故は冬に増加する
2018年、沖釣りでライフジャケットが義務化。予期せぬ事故への予測と対応が重要で、ライフジャケットはいのちを守る重要なアイテム。
陸っぱりや、手漕ぎボート、船外機艇でも必ず着用しておきたい。
最新の気象・海象情報を
出発前はもちろん、釣りの最中にも最新の気象・海象情報を入手したい。
天気予報や「海の安全情報※」で表示される波の高さは「有義波高」と呼ばれるが、同じような波の状態が続くとき、100回に1回の割合で有義波高の1・5倍、1000回に1回は2倍近い高波が出現する。
荒天が予想される場合は中止や早めに切り上げるようにしたい。無理な釣行は、突然の高波にさらわれ、海中転落する危険がある。
危険個所の把握
足元が滑りやすい場所や段差、突起物などの危険箇所を事前に把握しておこう。夜釣りの場合は明るい内に現地のチェックを行うように。もちろん歩きながら、スマートフォンや携帯電話の使用は厳禁だ。
子供連れでの釣行は、お子さんから常に目を離さないように。
適切な装備品の着用
ライフジャケットはもちろん、磯釣りでは専用シューズ、夜釣りでは周囲をしっかり照らせるライトを持参する。
釣りの道具を充実させる前に、身の安全を確保するための道具を揃えよう。
万が一のために
防水パックなどに入れた携帯電話を携行し、連絡手段を確保しておこう。携帯電話の電源は常にオンにしておくこと。
また、事前に家族や友人に、行き先や帰宅時刻などの釣行予定を伝えておくといい。
事故を目撃した場合は、海上保安庁(118番)などの公的救助機関に通報するように!
<週刊つりニュース関東版 /TSURINEWS編>