カヤックフィッシング愛好家が伝えたい【釣り場であった「ありがとう」ストーリー】

カヤックフィッシング愛好家が伝えたい【釣り場であった「ありがとう」ストーリー】

私はカヤックフィッシングを始めて数年ですが、楽しいこともつらいことも色々な経験をしました。今回はその中でも、カヤックフィッシングっていいなと思わせてくれた、特に心に残っている感謝・感動した体験の一つをご紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福永正博)

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福永正博

横浜在住。東京湾でカヤックシーバスをメインに、季節や天候により色々な魚を狙っています。読んだ方がワクワクするような記事を目指します!

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船釣り シーカヤック

初めての釣り場で「ありがとう」

今では通い慣れた釣り場でも「初めて」の時は必ずある。特に初場所でカヤックを出す場合、すんなりと出艇できるか、自分が知らない禁止事項がないかなど不安が尽きないもの。

これは4年前の秋、東京湾のある釣り場に初めて行った時の話。

段差に困った

駐車場から出艇場所まで距離がある釣り場。事前にいろいろと調べて準備万端のはずだったが、海岸を目の前にしてカヤックドーリーでは乗り越えにくい段差に遭遇。どうしたものかと思案していると、背後から「手伝いましょうか?」の声が。カヤックを持ち上げて助けてくれたのは、自分より少し若いカヤックアングラーだった。

「すみません」と会釈した後、あれこれと話をしているうちに、彼がシーバスが釣れるポイントを案内してくれることに。2艇そろって沖へと漕ぎ出す。

カヤックフィッシング愛好家が伝えたい【釣り場であった「ありがとう」ストーリー】ドーリーと障害物(提供:TSURINEWSライター福永正博)

ガイドまでしてもらう

彼のガイドは的確で、2人とも何匹かのシーバスを釣り上げ、その度に一緒に喜んで楽しい時間を共有。いつも単独釣行の私には新鮮な体験だ。結局3時間ほど同行した後、彼は先に帰るとのことでカヤックを岸へと向ける。

離れていく彼に手を振りながら、お互いに連絡先はもちろん名前すら聞いていないことに気づく。今さらながら彼のカヤックの色やメーカーロゴを必死に目で追うも、時すでに遅し。後悔……。

名前を知らない友達

しかし、不意にある日のことを思い出した。自分が子供のころ、近所の公園で名前も知らない子と夕方まで遊んだ日のことだ。「またね」の一言だけでサヨナラした、爽やかな名残惜しさと、懐かしさが混じった思い出が「今日」と重なった。

大人になって、名前を知らない友達ができたのは初めてだった。それは親切で気さくな彼のキャラクターのおかげか、童心に帰るカヤックフィッシングの楽しさのおかげか…たぶんどっちもだと思う。 とてもいい一日だった。

カヤックフィッシング愛好家が伝えたい【釣り場であった「ありがとう」ストーリー】カヤックフィッシングの風景(提供:TSURINEWSライター福永正博)

再会を願う

その場で伝えられなかったから余計に強く思う。忘れられない一日をプレゼントしてくれた彼へ「ありがとう」と言いたい!今でもその釣り場に行く度に「彼」をさがしてしまう。もう一度会えるといいのだが……。

今回はカヤックフィッシングという共通の趣味が生んだ、ちょっぴり切ない体験談をご紹介しました。ほかにも「ありがとう」のストーリーはたくさんありますので、機会があればご紹介します。楽しみにしていただけると幸いです。

<福永正博/TSURINEWSライター>

緊急事態宣言は解除されましたが、外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。