ライトソルトの釣りならば特に、アジングでは「バランスポイント」という言葉がよく聞かれる。これは要するに、タックルのどこに重心がくるかという話だ。アジングでは基本的に手元重心のバランスポイントがいいとされるが、すべての釣りがそうではない。ここではタックルの軽重からくるバランスポイント、そしてメバリングの重心を考え直そう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
メバリングのバランスポイント
さて、アジと並んでライトゲームのもうひとつのターゲット、メバル。メバルはノーアワセで、竿を下げてする巻きの釣り、あるいは止めの釣りなので、実は多少フロントヘビーになったところでハンデはない。
145gのリールを装着すると、170gのリールと比べて、指一本分バランスポイントが先にいく。これくらいならば、グリップ部分をツーフィンガー、スリーフィンガーで握ろうと竿が先重りするのはかわらない。竿を下げる釣りを前提的なスタイルとするなら、ロッドとのマッチングとしては、メバリングの方が軽いリールを要請されるのかもしれない。
軽いリールが最適ではない
途中でも述べたが、当節流行の軽量リールを使うと、釣り人が嫌う先重りがひどくなることもある。これに比例して竿ももっと軽くなってくれるといいのだが、仮に軽くなってもソリッドティップのトレンドによって竿先に重心が残るという事態がしばらく続くことになりそうだ。
今は2500番台まではどうかすると150gというリールもあるが、常に軽量リールの選択がベストではないと考えておこう。筆者の経験上、タチウオワインドやエギングでは特に、リールの軽量化によって、むしろアクションがしんどくなったという苦い感触がある。
<井上海生/TSURINEWSライター>