日本海タイラバ五目釣行で本命マダイにアマダイ 渋い時の裏技とは?

日本海タイラバ五目釣行で本命マダイにアマダイ 渋い時の裏技とは?

各地で人気沸騰中のタイラバだが、それぞれのフィールドでスタイルが違うのが面白い。攻める水深や潮流が違うのだから、当たり前といえば当たり前なのだが、今回はマダイだけでなくおいしい魚が数多く狙える日本海側に着目してみた。

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日本海でのタイラバ

タイラバ=マダイ。これは全国共通で、どこへ行っても本命はマダイというのは揺るがないだろう。だが、面白いのはこれもほぼどこの海域でもそうなのだが、ゲストとして釣れてくる魚たちが非常に多彩で、喜ばれる魚種が多いということ。タイラバ五目といっていいほど、多種多彩な魚が釣れてくれる。

日本海はほぼ全域でタイラバ船が出ているが、その共通していえるのがディープ~ミドルディープエリアを攻めるということ。浅くても水深は60m台。深ければ130mを超えることもある。

日本海タイラバ五目釣行で本命マダイにアマダイ 渋い時の裏技とは?タイラバでアマダイヒット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

この深場を船をドテラ流しで攻める。ドテラ流しとは、船を潮や風任せにして横流しにすること。つまりアングラーが右舷でサオを出しているとすると、船はアングラーの背中側、左舷方向へ流れていく。

真下にタイラバを落としたはずなのだが、船がアングラーの背中方向に流れているため、ラインは前方に伸びていく。こうすることで広範囲を探ることができるのだ。

ドテラ流しのデメリットは、根や漁礁などのピンスポットのポイントを集中的に攻めることができないこと。だが日本海エリアでは、広大なフラットエリアがポイントになることが多いため、ドテラ流しが最も適した釣法といえるのだ。

美味しい魚がめじろ押し

さて10月28日に訪れたのは、福井県・おおい町若狭大島のあみや渡船だ。網谷勇樹船長は、このエリアではまだ若手の30台半ば。ここ数年若狭大島沖から冠島周辺、舞鶴沖までタイラバポイントの開拓に余念がない。

マダイ以外で力を入れているのが、アマダイ、レンコダイ(キダイ)など。特に同じ若狭大島のアマダイ専門のはえ縄漁師から情報をもらい、かなりの確率で顔を見ることができるようになったという。

この日同船してくれたのは、大津の宮角さんら2人。まずは港から40分ほど走った水深80mラインを目指す。

タックル

釣具店に行けばタイラバタックルは山ほど種類があるが、選ぶ基準は持ち重りがしないこと、曲がったときにバットがしっかりパワーを発揮できることだ。

日本海タイラバ五目釣行で本命マダイにアマダイ 渋い時の裏技とは?タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

最近では安価でもしっかりしたロッドやリールが出ているので、デザインや手に取ったときの感覚で選んでほしい。

ロッド

今回の釣行のようにディープからミドルディープを攻める場合、バットからぐにゃりと曲がるロッドはお勧めできない。

またバイトを弾かないソリッドティップが搭載されているものがほとんどだが、ブランクスまでソリッドのフルソリッドモデルも多く出ている。こういったモデルは折れることは決してないが、ムーチングのように曲がることが多く、感度が落ちるという欠点もありやや上級者向けといった感じがする。

リール

カウンター付きがベスト。必ずPEライン0.8号を300m以上巻けるものを選ぶ。ハイギアでもパワーギアでも好みで選ぼう。

ライン

基本はPEライン0.8号だが、慣れてくれば0.6号に落としてもいい。強度的には80cmクラスの大ダイにも十分対応できるが、扱いは丁寧にしたい。かなり細い編みイトなので、少しでも擦れれば高切れの原因になる。

使用するタイラバ

このエリアで使うタイラバだが、重さは120~150gが基本。適度な風であれば、120gで十分事足りるが、船の流れる速度が速ければ150g、それ以上の200gまで上げることもある。

日本海タイラバ五目釣行で本命マダイにアマダイ 渋い時の裏技とは?鉛(上)とタングステン(下)でシルエットの違いは明白(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

タイラバの素材には鉛とタングステンがあるが、タングステン製はとにかく高価。120gで3千円を超えるものもある。だが水深が深いほど、タングステンのメリットは大きく、フォール速度、手感度、アタリの数ともにタングステンに軍配が上がる。

ただ、決して鉛では釣れないわけではない。風が緩い状況なら、鉛でもタングステンでもさほど差が出ないこともあり、状況に応じて使い分けるのが良さそうだ。

ネクタイ

フックシステムは、この日はグロー系のネクタイにアタリが多かった。ただ、オレンジやレッドなどのアピール系にもヒットがあったので、コレが当たり!ということはなかった。これまでの実績から、ムギイカがベイトになる春先ではグロー系にヒットが偏ることが多いが、それ以外ではあまりカラーに偏りが出ることはないように思う。

ちなみに船長のイチオシは金ラメのネクタイ。なぜかこれに替えた途端にアタリが出たということが多いらしい。

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