秋の深まりとともに熱気を帯びてきたカワハギ釣り。今季の東京湾は魚影が濃く、水温の低下とともにポイントも広がりを見せている。釣り上げるには一筋縄ではいかない難しさはあるものの、それこそがカワハギ釣りの楽しさのひとつ。そこで、今回は本格シーズンに突入したカワハギ釣りを初心者にもわかりやすく説明したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
エサのアサリの扱いについて
使用するエサは、生のアサリ。船宿で生の剥き身が購入できたなら、ひと手間加えることでエサの装着はもちろん、食いがよくなる可能性がある。
生アサリは表面にヌメリが多く、そのままではエサ付けしづらいが、ザルに入れて海水でやさしく洗うと、表面のヌメリはある程度取れる。ヌメリを取る専用の溶液も販売されているので準備しておくといいだろう。
エサの硬度を変化させ、エサ持ちをよくするために、塩で締めることも効果的。市販品にはアミノ酸や旨味をアップさせる添加剤も発売されるなど、エサをフォーミュラさせることで、アタリの出方を上げることが期待できる製品にも注目だ。
エサの付け方は、水管にハリを通し、次にベロの部分に縫い刺し。そして、最後にアサリの胴にハリを入れ、ハリ先をアサリのキモの部分に止めるように小さく装着しよう。
これからの時期は食味も絶品
カワハギは、ハリに掛けるのも難しい釣りであるゆえに、釣れたときの喜びは大きい。また、甘みの強い上品な白身と、食通をも唸らせる肝もこれからの時期は大きくなり、アフターフィッシングの楽しさも広がる。
今シーズンは、序盤から好調の東京湾の竹岡沖を中心に各地へポイントが広がってくるので、ぜひ挑戦してほしい。
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>