秋のエギングシーズン真っただ中。今シーズンの越前海岸は絶好調で、アオリイカの数が多くサイズもいい。9月はデイエギングでも半日で30匹以上釣れることが珍しくなかった。さて今回も爆釣となるか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)
越前海岸はエギング盛期
10月1日、北陸自動車道・敦賀インターを降りると国道8号線からしおかぜラインに入り、日本海を左手に見ながら北上する。天気は晴れ。海はべた凪。絶好のエギング日和とあって、あちこちにエギングでアオリイカを狙っている釣り人の姿が見える。お目当てテトラ帯に到着すると早速準備に取りかかる。
タックル
ロッドはヴィオレンテ77、リールはセルテート2506にラインはPEライン0.6号、リーダーはフロロの2号を1.5mほど。スナップを使用してエギと接続する。使用するエギは2.5~3号でそれぞれ10色ずつをボックスに入れて歩き始めた。
秋イカ狙いの基本
秋のエギングでは無理にボトムをとる必要はない。私の場合、中層から探り始め、それで反応がなければさらに深いところを狙っていく。秋は中層で連発することも多い。通い慣れた場所であれば、だいたいの水深は分かっている。カウントダウンで狙う水深を決めていく。しっかりボトムをとってしまうと、根掛かりしたり、カンナに海藻が引っかかってしまったりして時間をロスしてしまう。数釣りは効率が大事だ。
目視できた場合
また秋のエギングでは足下までチェイスしてくるイカの姿を確認できることが多い。こういった場合、イカがエギを抱くまで足下で誘い続けるよりも、すぐにエギをピックアップしてイカの群れの少し沖側にキャストし直した方が、たいていはいい結果が出る。できるならエギのサイズを落としてやると一発で抱いてくれる。
足で稼ぐ
釣れない、チェイスがないときはすぐに移動。こういう時は同じ場所で釣り続けるよりも、移動してまだエギを見ていないイカの群れを探す方が数釣りできることが多い。4?5投くらいして反応がなければどんどん移動していく。同じ場所にエギを投げ続けないように広く探っていこう。数は足で稼ぐのだ。
2.5号のエギで1匹目
さて当日の1投目は8時半ごろ。反応なし。2投目も同じく。そこで思いっきり遠投してみると、ガツガツという魚のアタリが出てエギを持っていかれてしまった。おそらくサゴシだろう。困ったものだ。
見えてはいないが、3号のエギに反応して近くまで寄ってきたイカがいるかもしれないと思い、エギを2.5号にサイズダウン。中層から誘ってくるとチェイスを発見。足下までついてきたが、エギを抱かない。そこでアンダーキャストで少し沖にエギを入れ直す。ラインをやや張り気味にしてゆっくりとフォールさせていくと「抱いた!」やや小ぶりだが1匹目をキャッチ。
胴長20cm含め追加
1匹キャッチしてほっとしたものの、後が続かない。ここからはイカの群れを探して移動、移動の繰り返しだ。移動するたびに1匹ずつ2匹を追加して次のポイントへ。
2.5号のエギを軽く投げてしっかり沈め、誘ってくるがアタリが出ない。岸に近くなってきたところで、パンパンパンパンパンと小魚が逃げるようなアクションで誘うと、エギを止めた瞬間大きくラインがたるんだ。バシッとアワせると心地よい重量感。ジェット噴射で抵抗するたびにロッドが絞り込まれる。少し足場が高いテトラの上で釣っていたので、ドラグを締めて巻けるところまでラインを巻き、ゆっくりと慎重に抜き上げる。「やったー!」胴長20cm。このサイズが出ると嬉しい。