残暑がまだまだ厳しいが、ボチボチ各地でグレの釣果情報が出てきている。今回は三重・尾鷲に尾長グレを狙いに行こうと思ったが、台風のウネリに天気も悪いようなので、いつでもすぐに撤収できるように、淡路島の古茂江に行ってきた。
価値ある1尾!
一方、一緒に釣りをしている松林くんはまだまだやる気で、釣りを続行している。
様子を後ろから見ていると、エサ取りの下に小さいながらグレっぽいのが確認できる。しかし魚の動きが悪く、なかなか食わせることができないようだ。
それでも根気よく打ち返している内に、潮の動きがよくなってきた。すると正直なもので、魚の動きが一気にかわった。
そして、バシッと松林君がアワセを入れた!サイズは小さいが紛れもなく本命のグレをキャッチ!苦労しての1匹に満面の笑顔を浮べている。
私も釣り座に戻り、先ほど見ていた情報を元に、仕掛けを打ち返す。
エサ取りのど真ん中を狙いアタリを拾っていくと、20~28cmまでのグレがポツポツ掛かってきてくれる。
サイズアップを狙っていろいろ試すが、なかなか30cmオーバーを釣ることができない。
美形クロダイ登場!
今回はミチイトにPEラインを使っているので、小さなウキでもある程度の遠投が可能。
そこで遠近釣り分けていると、沖に流していたウキが海中に引き込まれて、サオ引き状態のアタリ!
アワせるとしっかりとした重量感が伝わってくるが、どうもグレではなさそうだ。
コンコンと頭を振って抵抗する魚をゆっくり寄せてくると、良型のチヌで、きれいな魚体を見せてくれた。
少し大きな魚が動き出したのかと思い、同じように沖を攻めていると、ウキが少し押さえ込まれた。
お次のアタリは?
すかさずサオをシャクると、ギューンときれいにサオが曲がり込む。
が、またもサオをたたく引きが伝わってくる。
ただ、先ほどのチヌのようではなく、ビビビッと小刻みなたたき方をする。
姿を見せてくれたのは、やはりアイゴだった。足場が狭い所に引き上げてとげに刺されたら大変なので、注意しながら取り込んですぐに海に帰ってもらった。
当日の釣果
この後はエサ取りもさほど気にならない状況になったのだが、どうしてもグレの30cmが引き出せなかった。
そのかわり、チヌの40cmオーバー、アイゴなどの魚がサオを絞ってくれたので、手軽な釣りにしては満足のいく釣行となった。
これからはグレの型もよくなってくるので、面白い釣りができると思う。
なお、この釣り場はエサ取りが多いので、多めにまきエサを持っていくのがベターだろう。
<週刊つりニュース関西版 APC・岩橋稔 /TSURINEWS編>