いよいよ秋のハイシーズンで釣り場はどこも混雑する季節である。今回はそんな釣りにくい混雑した釣り場で、釣果をあげるために試してほしい二つの裏技を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
ギブアップ釣り座狙い
混雑した釣り場だと移動できずとは言ったものの、朝から夕方までの長時間のスパンで見れば、必ずしもそうではない。潮回りや魚の回遊状況などにもよるが、一般的には時合いは朝マヅメと夕マヅメの2回訪れるほか、日中に干潮が訪れても、干潮ピークから時から2時間後までの間は、潮が再度動き出すので魚の捕食スイッチも入ることもある。
朝マヅメに釣況がよくない場所にしか釣り座を構えられなかったとしても、残り2回のチャンスに賭けてみてはどうだろう。釣況のいい時期は朝マヅメ狙いの釣り人で大混雑する釣り場でも、全ての釣り人が釣果を手にできるわけではなく、大半の釣り人は釣れず、中にはギブアップして釣りをすること自体を諦めてしまう人もいる。
休憩する人、移動する人、帰る人などによって混雑した釣り場は徐々に空き場所が生じてくる、そうして空いた、言わば「ギブアップ釣り座」に後から入り込んで、干潮ピークから時から2時間後までの間と夕マヅメを狙うと、釣果を拾えるチャンスが訪れるかもしれない。
注意点
長時間釣り場に居られないという人は、朝マヅメを最初から捨てて、日中の比較的空いている時間帯から釣行をスタートする選択もあるだろう。こうしたギブアップ釣り座狙いの主な注意点は2つ。
1点目は、自分が後から入りたいために先客に迷惑やストレスをかけてはいけないということ。完全に釣り座が空いてから入るのがベストだが、まだ先客が残っている時には「ここ空いていたら、入らせてもらってもいいですか?」と一声かけるのがマナーであり、トラブル防止の面からも必要だ。
2点目は、予め入りたい釣り座の目途を付けておくこと。先客が夕マヅメまで釣り続ける場合もあるし、後から入った釣り座も実は釣況がよくない場所かもしれない。予め釣れそうな場所、魚の回遊が見込めそうな場所の情報は予めキャッチしておかないと、目論見が外れて結局は長時間居たのに丸ボウズという結果になりかねない。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>