ようやく伊豆の海水浴シーズンが終わった。渋滞を嫌って避けていた人も、そろそろあの湖に行きたがるころだろう。そう静岡県伊東市にある一碧湖だ。今では珍しい水棹での舟釣り。宙で数釣りをするもいいし、底釣りで黄色味を帯びた良型地ベラをポツポツと抜き上げるのも楽しい。吹き抜ける風がさわやかになる初秋は、魚の活性も高く記録的な釣果を狙える好チャンスだろう。
宙釣り
晩秋まではメインの釣り方になるだろう。浅ダナなら竿10~13尺タナはカッツケ~1本半前後。チョウチンなら竿10尺~底ギリギリまで。エサは両ダンゴメインだが、食い渋ったらインスタントウドンなどを用いたセット釣りがいい。
この釣りで厄介なのがジャミだ。打ち始めはとくにジャミの攻撃が激しい。まったくエサがもたないこともある。だが構わずそのままのタッチで打ち続ける。
もたないからとタッチを極端に硬くすると、肝心の本命アタリが出た時にカラツンばかりになってしまうし、そもそも本命の寄りが悪くなる。
ジャミが離れないのはヘラが寄っていないからこそなので、積極的にエサを打つだけ。それが数分なのかそれとも30分を要するのか、当日のヘラのヤル気次第だろう。
このようにジャミの有無はヘラのバロメーターになる。ジャミアタリがなかなか減らないなら、そのタナに本命が少ない。ならばタナを替えるなどの作戦が立てられる。
おもにジャミは表層に多いが、場合によっては深いタナまで追いかける。ジャミアタリがすぐなくなるタナ、これを早く見つけるのも釣り方のコツとなるだろう。
チョウチンの場合は、これにハリとウキを大きくしてハリスもやや長くなるだけ。エサは紹介ブレンドと同じでもいいが、ジャミがエサを削らないなら、バラケマッハなどを足して開きをよくすればいい。