釣りは理論が大事?それとも根性と気合いが重要?そんな永遠のテーマに、陸っぱりシーバスゲーム愛好家が挑んだ8時間の釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
ルアー釣りは根性でなんとかなる?
釣り、特にルアーフィッシングは、根性でがむしゃらに投げまくれば釣れるのか?と聞かれれば、ほとんどの方が「そんなわけない!きちんと理論を立てて効率よく釣る方が正解だ」と言うでしょう。その方がスマートですしね。きっと女の子にもモテます。
では、根性論が全く通用しないか?と言えば、そうでもないと思います。ブラックバス釣りでもひたすらカバーを打って、最後にはデカバスを引きずり出すなんてシーンはよくあるでしょう。かっこいいですよね。根性とは違うかもさしれませんが、タフな釣りですよね。
投げ続けた人が勝つ
シーバスでもそうですが、最後はやっぱり諦めず投げ続ける人が強いんです。体力も気力も魚を上回る人が勝つのです。今回はそれを実釣で証明したいと思います。昼から夜までぶっ通しで8時間、気合と根性のドラマをお見せしたいと思います。
村田川でデイシーバスゲーム
8月後半、雨が降ったり、猛暑になったりとアングラーにとってはリスキーな日々が続いた。こんな時は、逆ににわかアングラーが減る。そのタイミングで、デイゲームからシーバスを狙ってみた。場所は千葉県のメジャーリバー、村田川上流域。
当日の状況
曇ってはいるがかなり暑い昼過ぎ、読み通りアングラーは誰一人いない。流れはけっこうある。ベイトもあちこちにいる。濁りもジャストだ。それでも追われている気配はない。そこで、小型バイブレーションで上(トップ)から下(ボトム)まで探ってみることにした。ベイトの大きさには合わないが、泳ぎのキレを重視して5~7gのバイブレーションを選択した。
20cmセイゴ顔出し
一通り上から下まで探ってみたが、全く反応はない。そこで、狙いを対岸のシャローにかえると反応が来た!20cmのセイゴだ。しかし、後が続かない。たまにひったくるアタリがくるがノラナイ……。こうなると、もう止まらない。こからひたすら投げまくる死闘が始まる。
気合いで50cm級キャッチ
投げる。たまにアタリがくる。投げる。掛かってもバレる。ひたすらこんな攻防を数時間続けた。さすがに体力がなくなった時、ふと、リトリーブにテンションが抜けた。その瞬間に皮肉にも食ってきた。
ガッチリアワせて強烈に暴れるシーバス50cm級をキャッチ!ようやく勝った?気分になった。集中力がMAXになっていたからか?ルアーローテーションも、場所移動も全く頭から消えていた。ひたすら投げることだけに集中していた。たまにはこんな釣りもありだろう。結果も出たことだし、デイゲームは満足だ。
ここで帰ってもよかったが、テンションが下がらないので、ナイトゲームに突入した。倒れるまで投げ倒す覚悟だ。