お盆休みのハイプレッシャーが予想される中、人が少ないエリアを選んでアマゴを手にしたので、このときの釣行をレポートしたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター奈良鱒兵衛)
地図アプリで目星をつけ釣行
最近のスマートフォンというのは本当に便利なもので、私も通話の他に色々なアプリで活用させてもらっている。もちろん釣りに特化したアプリも利用しているが、より多く利用しているのは地図かもしれない。空いた時間には地図を開き航空写真や地形図などを見ては次の釣で入りたいと思う新しいポイントを想像して探している。
このときに幾つか気になる要素があるが、中でも入渓と退渓のポイントは特に気にして調べている。ただスマートフォンでの下調べにはやはり限界があり、あくまでも参考にして釣行している。今回もそうやっていくつかのポイントを下調べして、8月13日に奈良県野迫川村の渓流へ出掛けることにした。
中原川で渓流ルアー釣り
野迫川村には人気河川がいくつもあり、朝一番を狙ってもそれまでに入られている方のプレッシャーも高いと想像できるし、夜明けを狙っても前日から場所取りの強者も多いと想像できる。なので、当日は何時もよりは少しゆっくりと午前5時前に自宅を出て、情報の少ない中原川へ行ってみることにした。
ここへは国道168号線で向かうが、五條市の道の駅ではキャンプ道具を満載にした車が沢山止まっている。中には釣りも兼ねたキャンパーもいるだろうし、やはり人気ポイントは人が多いのが想像できた。
道の駅から少し走ると猿谷ダムを通る。この猿谷ダムへ流れている川の一つが中原川だ。ダムを渡る橋を通って中原川沿いの道に入る。ここから少し走ると野迫川村へ入るが、そこで入渓出来そうなポイントがあれば入ってみようと地図で調べて予定していた。
民家に近い里川でスタート
ところが平面の地図ではなかなかわかりにくのが川と道との高低差だ。川沿いの道はどんどん登りに入り、谷がかなり深くなっていく。この辺りは無理かと諦めながら進んで行くと、突然すぐ真下に中原川が流れ、民家も出てきたのだ。
この辺りは護岸も整備されていてすぐ近くに民家もあるなど里川の雰囲気だ。川の様子も雨が降った後の影響か少し濁りはあるが楽しめそうな雰囲気はある。アマゴよりはカワムツが沢山いそうだが、何が釣れても楽しもうと人のいないこの辺りで楽しんでみることにした。
予想に反し1匹目からアマゴ
午前7時前に車を止めて準備をするが、今回は少し短い4ft8inchのトラウトロッドにナイロンの4lbを巻いた2000番のスピニングリールをセット、ルアーはミノーの5cm、カラーはチャートヤマメを選んだ。
車を止めた場所からしばらく道路沿いに下り入渓することにした。早速魚がついていそうなポイントへルアーを通して反応をみることにするが、少し濁りがあるので川の中がわかりにくい。
カワムツでも釣れればとテンポよく釣り上がっていくと、少しして小さな淵に出た。やはり川の中が見えないがアップキャストで流れ込みにルアーをアプローチしてアクションを入れながら巻いてくると、コンと気持ちのいいアタリがあり、アワセを入れてヒット。
心地いい引きを楽しみながら、こんなに簡単に掛かってきるのはカワムツかウグイだろうと思っていたら、何と綺麗な16cmの綺麗な野迫川村のアマゴである。アマゴを狙いに来たものの本命がヒットしたことに驚いてしまうとは変だが、嬉しいヒットだ。