長野県の大町郊外に仁科三湖と呼ばれる南北に並んだ3つの兄弟湖があるのをご存じだろうか。南から順に木崎湖・中綱湖・青木湖となり、なかでももっとも魚影が濃いのが3つの中で最小面積の中綱湖だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
中綱湖の概況
水面標高は815mで、いわゆる高原湖となり避暑を兼ねた釣行が可能。関東の釣り場ほど魚影は濃くないが、それなりにウキが動きロケーションもいいので一年に何度か足を運んでいる記者が大好きな釣り場だ。
水面標高815mの高原湖。北に青木湖、南の木崎湖を含めて仁科三湖と呼ばれている。湖の西側は北アルプスで、有名な黒部ダムも近い。
大型狙いの木崎湖とは対照的に、中綱湖は数釣り場だが春の乗っ込み期には尺半クラスも顔を見せる。毎年、少ないながらも新ベラ放流も行われている。
8月5日現在、水位は満水で水質は良好。釣況は可もなく不可もなくといったところ。エサ慣れしたIQの高い良型地ベラがターゲットなので、技量の差がそのまま釣果に反映される感じ。
ポイント
おもに桟橋と陸っぱりに分かれる。
メインは地蔵桟橋(4~5人)と東桟橋(3~4人)だが、今シーズンから東桟橋の北側にも3人程度が入釣可能な新桟橋が完成していた。陸っぱりに比べて足元から水深があるので、高活性なら長竿は不要。しかし食い渋ったり混雑時などは同尺の竿とタナだと魚の奪い合いになりアタリが極端に減る。
なお今シーズンからだろうか、地蔵桟橋周辺の駐車スペースがなくなってしまった。中湖橋下流の無料駐車場からは歩くとかなりの距離があるので、道具を下ろしてから同駐車場に車を置いて、帰路はその逆にすれば重い荷物を運ばずに済む。
陸っぱりなら東桟橋と地蔵桟橋を結んだ線よりも北側の各岸辺にポイントが点在している。とくにこの時期は暑さが避けられる山側の人気が高いが駐車に難があるので、それが心配なら東側(道路側)一帯が無難だ。ただし個人所有の畑への無断侵入は厳禁。