7月3日と4日の夜、伊勢湾奥のとある場所で、ウナギを狙って夜釣りをしてきた。初日は一面のハクでお手上げとなったが、2日目はドバミミズのエサが効き本命2匹をキャッチすることができたので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
自分だけのポイントでウナギ釣り
予想外に短く、あっという間に終わってしまった今年の梅雨。雨も少なく、ウナギ釣りをする機会に恵まれない。いや、晴れていてもウナギは釣れるが、どうせ室内から釣るのなら、屋根のあるメリットを生かしたいではないか。
何の話だと思う人も多いだろうが、私のウナギ釣り場は伊勢湾奥のとある倉庫。企業の私有地なので詳細は伏せるが、かつての運河に面した裏口からサオを出せば、天候を気にすることなく釣りが楽しめるのだ。
久しぶりの雨となった7月3日の夜、そんな裏口からサオを出した。小ぶりのザリガニをエサに、良型狙いで2本のサオを並べた結果は見事に撃沈。敗因は水面を埋め尽くすハク(ボラの稚魚)の群れだ。一面エサだらけの状況では、さすがのザリガニもアピール不足なのだろう。
そこで翌4日にリベンジ。午後7時半に倉庫の裏口を開けると、水面にハクの姿はない。まずは良型狙いでザリガニを投入してアタリを待つ。
ドバミミズでアピール
ところが上げ潮に乗って入ってきたのか、周囲が暗くなると水面はまたしてもハクだらけ。これでは昨日の二の舞いだ。そこでエサをドバミミズに変更。魚のサイズを選べないのが難点だが、これなら匂いで強烈にアピールできる。
程なくサオ先に付けた鈴が鳴った。少し送り込んだが食い込まず、しばらくして回収すると、エサはきれいさっぱり消えている。アタリの出方を見る限り本命ではなさそうだが、この反応の良さがミミズのいいところ。
とはいえ、それはエサ持ちの悪さも意味する。知らないうちにエサだけ食われていることも多く、こまめなチェックは欠かせない。
新しいエサをセットしてミオ筋のカケアガリに投入すると、数分でアタリが出た。その直後、緩めておいたドラグがジジッと音を立てる。ここから少し食わせ、軽く聞きアワせると本命らしい手応え。スイープにアワセを入れると、今度は無事にヒットしたようだ。
手元に伝わる長モノ独特の手応え。これは間違いない。ただ、妙に軽いことだけが気に掛かる。上がってきたのは30cmそこそこのメソっ子(小型のウナギ)。取りあえずボウズは逃れたが、このサイズをキープする気にはなれない。