竿もリールも不要の釣具「XREEL」を使い、堤防釣りに挑戦した。今回はこのギアのセット内容と一緒に、相模川河口(平塚新港横)での釣りの模様を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター大宮由裕)
「XREEL」で堤防海釣り
当日は午前中諸用を済ませた関係で出発が遅くなったため、夕マヅメを狙って現地に到着するも天候は直後に大荒れとなった(この日は関東で雹が降ったとニュースになった日)。冷たい北風と雷雨に危険な状況と判断したため橋の下に退避して雨が止むのを待つことに。
この間目の前ではコノシロやイワシがライズしており、隣の釣り人は釣果があったので否応にも期待感が膨らんだ。30分程度で小康状態に落ち着いたので早速「XREEL」の準備を開始した。
仕掛けとエサ
開封時より付属品のラインが太く、フックも大き過ぎると感じていたため手持ちの余り物を使用した。付属のラインに2号のフロロを1m接続し、フックは錘も兼用する目的で月下美人 アジングジグヘッドTGを用い、エサは冷凍オキアミとアオイソメを使用した。
キャスティングに苦戦
早速お店で教えていただいた通りに錘の重みを利用して振り回してキャスティングを行うがこれが難しい!原因は向かい風の状況とジグヘッドの重量不足。徐々に慣れてきたが5m程度までしか投げることができない状況が続いた。
アメリカンサイズ?
ラインの巻き取りは手で巻くことになるが、最初手こずるがすぐに慣れるようになった。本体の重量は特に気にならなかったがフィンガーストラップが軟らかくアメリカンサイズのため、日本人の手には合わない可能性があると思われる。
肝心な釣果は、アタリらしきものはありエサは取られるが、明確なアタリの感覚は指には全く感じることがなかった。
流れある場所は不向き
ここで川でのXREEL釣りの問題が顕著に現れた。キャスティングの後ラインを手で巻き取ることになるが、慣れてきたとは言えどうしても巻き取りに時間がかかるため流れのある場所では巻き取る前に仕掛けが下流の釣り人の方に流されるのだ。これが止水に適しており川には不向きと言われた要因であったと痛感した。
回避方法としては「遠くに投げない」「巻き取りスピードを上げる」「下流に人がいない場所で釣る」などだろう。
ついでの釣りに最適
考え込んでいる内に天候が再度悪化し雷雨となったため、安全のために橋の下に再び退避。雨は止んでいないが日没が近づいてきたので釣行を強行。下流に釣り人のいない場所に入るも全くアタリがなく、エサすら取られなくなり今回の釣行は無念の惨敗が決定した。
短時間かつ悪天候であったが本来の製品コンセプトである「ついでの釣り」であれば十二分に楽しめるギアであると感じることはできた。まだまだ発展の可能性を感じるので、今後しばらくは仕掛けや釣り場を工夫してこの「XREEL」のポテンシャルを発揮できる方法を模索していきたいと思う。今後の釣果に期待していただきたい。
<大宮由裕/TSURINEWSライター>
相模川河口