ロッドホルスターや竿休めといわれる道具があります。船釣りでは船縁に標準的に搭載されているので見慣れたものですが、陸っぱりでは自ら準備するしかありません。実は筆者も先日購入したばかりなのですが、良いものだと思っています。竿休めの魅力を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ロッドホルスターのすすめ
竿休め、と言うよりもロッドホルスターといった方がなんとなくルアーフィッシングっぽくていいですね。腰や鞄などにかけられるもので、ロッドを立てた状態のまま、地面に直置きせずに管理できる道具です。
ロッドホルスターはフィッシングベストや、ちょっと気の利いたバッグには最初から付属しています。ただライトゲームのバッグとなると、なかなかありません。バッグとは別に購入する必要があるわけですが、価格は1500円~2000円くらいとリーズナブルです。そんなに壊れるものでもないと考えると、良い投資でしょう。
釣り上手の人がよく言うのが「置き竿をするな」という言葉です。置き竿は竿もリールも傷む上、本当にいろんなアクシデントのもとになります。ロッドを踏んでしまったり、踏むのをかわそうとして転倒してしまったり。そのようなリスクを回避するためにも、ロッドホルスターは必需品かもしれません。
3つのメリット
では、具体的にロッドホルスターの3つの長所を紹介します。
2タックルでの移動が格段にラク
何よりも大きいのが2タックルでの移動がラクになることです。1本どこかに置き竿していると、気が気がじゃないんですよね……。それに、離れたところまでくると、置き竿しているタックルを戻るのがすごく面倒になります。
その点、ロッドホルスターがあれば、無理のない範囲で2タックルで移動できるので、釣りがとても快適です。
竿休めしながらリグが結束できる
リグの結束時には置き竿する人もいるかもしれません。私はロッドを脇に挟んでスナップでつけかえるだけですが、リーダーのノットはさすがにそういうわけにはいきません。けれどロッドホルスターがあれば、竿休めしながらリグもノットも結束できます。
まだビギナーで慣れないうちは置き竿しても良いと思いますが、リグやノットの結束に慣れてしまったら、ホルスターを使う方が確実に安全でラクですよ。
置き竿のクセがなくなる
地面に直で竿を置く、置き竿は誰でもやってしまいます。釣り上げた魚を、タックルと一緒に撮影するときなどは、まあご愛嬌かもしれません。しかし本当にノットやルアーのつけかえやタックルの持ち替えのたびに置き竿していると、竿のブランクスが傷みます。そしてガイド、リールと傷むと困る部位が傷んできます。
ロッドホルスターを携行しておけば、置き竿は8割くらい減らせますよ。
みんなで竿を労わる釣り場を
釣り場では多くの釣り人同士の言い合いが絶えません。釣り人がどこか粗野なイメージを持たれるのは、お互いの竿にまつわるトラブルが多いからではないでしょうか。置き竿はその最大の悪因です。置き竿している他人の竿を踏んでしまうと、正直、状況によってはどっちが悪いんだという話になってしまいます。
ロッドホルスターをもしすべての釣り人が持つようになれば、そういった諍いは避けられるかもしれません。しょうもない提案のようですが、一応ここで「自分の竿は自分のロッドホルスターで守りませんか?」と言っておきます。